山を駈ける風になれ2010年 5月号

 
2010年4月3日(土)篠山/吹越峠~畑市城址(2.5万図 福住)
先週の”続き”を行く。即ち弥十郎ケ嶽西の鞍部の吹越峠を北から登り、西に折れて尾根筋を北に向かうと
いうプラン。コース途中には畑市城址、上宿城址など戦国時代の砦址もある。今も砦と砦をつないで兵卒が
走っていた間道は残っているのであろうか。
サクラと屏風岩

5時53分、ロードで出発する。今朝も寒く足の調子は今ひとつ。サクラに彩られた屏風岩を眺めながら北 上、先週全面通行止めになっていた西峠を越え(片側交互通行になっていた)、クルマの多い城東トンネルを 避け、後川奥と曽地奥を結ぶ峠を越えて、日置、宮の前と走り、登山口であるキャンプ場跡地?にロードをデ ポし吹越峠目指して歩き始める(8時40分)。
再びの吹越峠

ダブルトラックの林道から植林帯の中のシングルトラックに変わるともうそこは先週火ともし山の下りから 少し歩いた道。すぐに吹越峠に到着する(8時56分)。 今日はまずここから西の454ピークを目指す。先週のハイキングコースとはうって変わって雑木の倒木が 連続する山道となるが道はしっかり残っている。
こんな道もありますが・・・こんな道もあります454ピーク

9時05分、454山に着く。予想どおり展望はない。ハンターが残していったかビールの空き缶が斜面に 散らばっている。尾根筋を北に向かう。ところどころ崩落しているところもあるが、概ね山道は残っている。 374標高点付近はコブの西側直下を水平に巻いている。少しでも無駄なアップダウンを避けたかったのと 東の方向から見えないようにする必要があったのだろうか。360コブも同様に西側を巻いて尾根は北西に。 すぐに畑市城址に立つことができる(9時30分)。
畑市城址本日唯一の展望ポイント(左は火ともし山)

15m四方くらいの広さであろうか。廓が何段か作られてあったようで思っていたよりも立派な砦だったよ うである。はっきり残っている堀切を越え更に先を行く。暖かな日差しに満開のコバノミツバツツジもちら ほら見受けられる。
伝令の兵卒も駆けた?上宿城址

更に尾根筋を北に向かうこと15分で上宿城址に到着する。今日は立ち止まって地形図を確認することが多 いので、実際は半分程度の時間で歩き通せるのではと思う。上宿城は砦の最上部の敷地が2段連結のような 形になっている。南からだと全く砦址らしくないが、北から見上げると立派な砦であったことが覗える。 上宿城址を過ぎると後はいっきに高度を下げて畑の前まで下りてくる。シカ除けフェンスが張り巡らされて いるがうまい具合に扉のあるところへ出た(9時55分)。正面に衣笠山が見える。 北西の風が強い。ツクシがあちこち顔を出している畑の畦道を歩く。今日辿った山並を眺めながらデポ地に 向かった。   (本日の走行距離112km)   2010年4月24日(土)北近畿/福知山周回(5万図 福知山他) “寒の戻り”だという。今年は一体何回戻ってくれば気がすむのだろうか。コロンボ刑事に睨まれた殺人犯 じゃないが、いい加減にしてくれ、といいたくなる。 今日はGWの長距離ツーリングに備えての足慣らし。今年はここまで長距離走を全くやっていないので、ち ょっと長距離の感覚を身体に覚え込ませておかないといけない。福知山周回なら片道90km弱、高低差も 大して無いので鈍った身体を呼び起こすにはちょうどいいコースである。 5時18分、ロードで出発する。いきなり西寄りの向い風、おまけに気温3℃と真冬と変わらないコンディ ション。三田では2℃まで下がる。北上するにつれて風向きは北西から北寄りの風に変わり、いらぬ試練を 与えてくれる。 篠山盆地の西端を北上、旧西紀町に入れば、「大変混雑が予想されます」の立看板の下部分の文字が目に入 る。今日明日とシャクナゲ祭りが開催されるようだ。園芸用のものもいいが、やっぱり山の中で見るシャク ナゲが一番だ。 と、そんなことを考えながら走っていると黒い雲が頭上を覆い、強烈な北風が吹き付けてくるではないか。 やっとの思いで栗柄峠に着く(7時34分)と今度は雨である。朝の天気予報は晴マークしか出ていなかっ たが、やはり分水嶺は天気が違う。 結局、旧三和町の町役場があるあたりまで雨の中を走ることになり、晴れてきたのは福知山の中心部手前。 福知山城公園で休憩(8時48分)し、新しくリニューアルされた駅舎を横目に見ながらいつも食糧補給ポ イントと決めているコンビニへ駆け込む(9時00分)。ここで89kmである。
どうにか福知山までやってきました

腹ごしらえを済ませて走りだそうとすると、また雨が降ってきた。まあ通り雨程度なのでどうということは ないが、気温が低いので時雨のように感じる。 帰りはR175を市島方面に走る。すぐに通り雨はあがる。ここで待望の追い風に変わる。今までの苦しさ がうそのようにラクになる。日差しも戻ってきたのでウインドブレーカーを脱ごうと道の駅に立ち寄る(1 0時04分)。 着替えて出てくるとまた雲行きが怪しくなっている。ちょっと肌寒いが、ここから栗柄峠への上りが始まる のでどうということはないだろうと走っていると、峠手前でまたしても雨に遭う。どうやら北から流れてき た雨雲が次々と三嶽にぶつかっているようである。 栗柄峠で(10時46分)再びウインドブレーカーを着て走りだす。依然追い風基調なのでラクに走れる。 おまけに130kmを過ぎたあたりから調子が上がってくる。140km、150kmと距離を重ねるに従 っていい感じになってきた。 三田にあるコンビニで本日2度目の“ブランチ”を済ませればあとはゴールまでひといき。六甲が迫る名塩 さくら台付近で本日何度目かの通り雨に遭ったが、まずまずの走りで帰宅(13時10分)。これで長距離 も大丈夫そうな感触をつかむことができた。   (本日の走行距離176km)   織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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