山を駈ける風になれ2010年 7月号

 
2010年6月5日(土)三田/奥山(上本庄の)(2.5万図 藍本)
上本庄にある奥山(580m)は何故か登ったことがないまま今日に至っている山の一つである。11年前、
宝塚市内にお住まいの20代(当時)の読者からMTBで奥山に挑戦してきましたという報告を受けた記憶
はあるが、氷上郡にエリアを広げ始めた頃だったので機会があればそのうちにというままになってしまった
のかも知れない。

さて今日も4時半過ぎには目が覚め、5時13分には走りだしているという状態。月末月初の仕事疲れもあ
り、快走というわけにはいかないが、それでも今日は走行距離も短く足に余裕もあり、古市まで走って水分
補給をしてからUターン、取り付きに決めた駒宇佐八幡東の林道入口に着く(7時05分)。

奥山は地形図で見るとわかるとおり周囲を舗装路・林道・破線路で囲まれた山である。今日は東側の林道か
ら関電の巡視路を辿って鉄塔に取り付き山頂を目指し、巡視路を西に歩いてぐるっと回る計画。
林道入口は数軒の住宅が並んでいる。最奥の住宅を過ぎると風景は一変、取り付きに決めた鉄塔が急峻な斜
面に立っているのが見える。そこいらにロードをデポし、支度を済ませて林道を歩き始める(7時13分)。
まずはNo32鉄塔を目指します

ものの2分も行かないうちに「火の用心」の標識が現れ、誘われるままに左手の山の中に入る。ずいぶん荒 れた道ではあるが、幅も広く間違いようの無い道である。やがて擬木階段が延々と続く登りに変わり、展望 の開けるNo32鉄塔下に着く(7時25分)。
本日唯一のビューポイントです

須磨田方面の風景が美しい。鉄塔を過ぎても暫く登りは続く。少し平坦になってまた登り返せば、Ca53 0m奥山頂上分岐に着く(7時43分)。北に向かって最初ははっきりとした道が付いているが、やがて踏 跡も判然としない軽い雑木ヤブに変わり奥山山頂手前の570mコブに着く。 黄色と青の留め置きテープがところどころ残されている。ほぼ真っ直ぐ北に向かうこと5分で奥山頂上であ る(7時48分)。
奥山の山頂に着きました。このあと思いもよらないことが・・・

雑木に囲まれて展望は無い。小さな登頂標が2枚架かっているだけの静かな山頂である。『三十五』と彫ら れた石標が何故か埋められずに斜めにもたせ掛けてある。ここから先は道らしきものは無さそうである。 小憩の後、さきほどの巡視路分岐まで戻ることにする。ここからハプニングに見舞われる。570mコブま では正確に戻ったのに、そのあとのルートを誤る。軽いヤブはどこでも歩けるので始末が悪い。コンパスを 出して方角を確認する。ほぼ合っている筈なのにどんどん知らないところを下っている。 強引にルートを修正しながら突き進むのはまずいと判断、570mコブまで戻る。そこでもう一度ルートを 再確認、その後も2-3度修正しながら巡視路分岐に戻る。山頂まで往き10分の距離が帰り35分になる。 冬場と違って視界が遮られるこの時季は、やはり真面目に歩かないと駄目だ。 そんなわけで巡視路をぐるっと回って歩く元気が無くなり、同じ道を戻ってデポ地に戻る(9時00分)。 最近超低山ばかりを歩いていたので五感をフルに使いながらの山歩きを忘れていたようである。いい教訓に なった。さて、来週はどこの山に登ろうかな。 (本日の走行距離 82km)    2010年6月12(土)北摂/青原峠回り点名上本庄(2.5万図 藍本) 梅雨入り前の最後の休日、今日は先週登った奥山の東隣、点名上本庄(481.8m)を訪ねる。奥山から 見たきりっとしまった山姿が良かったからである。しかし先週同様にR176回りでは物足りないので、川 西から県道を北上し、西峠-青原峠と回って向うことにする。 さて今日も「早起き鳥」は4時半に起床、サッカーW杯の中継を見ながら朝食を済ませ、5時07分自宅を ロードで出発する。 今日は朝から気温が高い。弱い北からの向い風が吹く中、まずまずのペースで杉生に到着、水分補給の後杉 生新田から西峠を越えて後川上へ。西峠の下りでは本年最速の66km/hを記録、今日はなかなか快調。 続く青原峠の上りも淡々とこなし7時13分には青原峠に到着する。
朝の青原峠は涼しい風が通り抜けます

ここで小休止を入れる。母子の方から吹いてくる風が冷たくて気持ちがいい。再スタート後は永沢寺の前を 通って上母子へ。母子大池の分岐を右手に見送り茶畑の間を縫う県道を一気に下る。
北摂の茶どころ、母子ならではの風景です

上本庄へは母子大池からの林道と再び合流するポイントから登り返す。とはいっても地道の林道なので乗車 は出来ず「押す」。林道合流地点から400mほど北に進んだ左手に「火の用心No31」の標識が現れる。 ロードをデポし支度を整えて山歩き開始である(7時45分)。
ここから登山口に向かいます

林道幅の広い道から始まった山道は、すぐにガレガレのジグザグ登り道に変わり、続いて標高460mの尾 根に出るまで休みなしのプラ階段の連続路。尾根に出た時にはもう汗だくだ。No31鉄塔は目の前に建っ ている(8時03分)。
焼山方面の眺め

連続するプラ階段を登っている時は東側の眺めがよかったが、鉄塔下に来ると東側の展望は無く、西側に展 望が開けている。焼山、西鎌倉山の奥に虚空蔵山を眺めることができる。勿論先週登った奥山は目の前に大 きく広がっている。
上本庄3等三角点に着きました

上本庄の山頂は更に南に3分ほどのところにある。狭い山頂は残念ながら雑木に覆われて展望は無い。先ほ どの鉄塔の下に戻る。モチツツジの花の蜜を求めてクマバチがホバリングしている横で展望を楽しみ下山す る。 青野川へ注ぎこむ川沿いの林道でオニヤンマが後ろから追い抜いていき、またターンして戻ってくるのに出 会う。北摂の山も今ではシカよりオニヤンマの方が珍しくなった。 デポ地に戻り帰路につく。腹が減ったので“ブランチ”を摂ろうと立ち寄った三田市内のコンビニの駐車場 で後輪パンク。ご丁寧にも数ミリの鉄の破片を拾う。腹が減って鉄片が見えなかったか? いえいえ老眼で は目を凝らして見ていたとしても無理でした。 (本日の走行距離 91km)     2010年6月19日(土)北摂/宝塚-杉生個人“的”TT(2.5万図 木津他) 雨の降る日が続く。昨夜はかなり強めの雨、今日も雨との予報であったが、一縷の望みを託して早起きすると 雨はあがっているようだ。といってもネットで雨量レーダーをチェックすればあまり遠出は期待できそうにも ない。ならば軽く猪名川町の杉生まで走ることに決めて午前5時25分スタートする。 スリッピーになっている自宅前の坂道を慎重に下り川西方面へ。川西能勢口で左折、県道を北に向かう。進行 方向の上空には雨雲が広がっている。県道は多田神社辺りからしばらく猪名川と並行する。 移瀬のバス停を過ぎると風景が一変する。前方から茶色っぽい霧の塊が流れてくる。それは濁流渦巻く猪名川 の川面からもうもうと立ち上る川霧である。明け方の冷え込んだ空気の中を水温の高い水が激しくぶつかりな がら流れることから起こる現象だということはわかっているが、それにしても水面から20mくらいの高さで 辺りを包む茶色の川霧の中を走るのは幻想的というよりも異様な光景である。デジカメ持参でなかったのが悔 やまれる。 川霧地帯を抜け石道に差し掛かった辺りから小雨が降りだす。かすかな雨なら“水冷効果”も得られて走りに はプラスに作用する。おまけに路面抵抗も小さくなるのでラクに走れる。広根の坂を越えて紫合の交差点に着 く。 信号待ちをしている間に何気なくサイクルコンピューターでアベレージ・スピードをチェックすると、えらく いい数値が出ている。そういえばさっきの上りでもいいスピードが出ていたことをも出だす。今日は調子いい のかも・・・。 というわけで今月の第3ステージ(=今月3回目の走り)は杉生まで個人タイムトライアルならぬ「個人的タ イムトライアル」を行うことに急遽変更、杉生まで残り11.5kmをちょっと頑張ることに。 雨は次第に強くなるが、ハードな状況の時の方が疲れを感じにくくなるのも確か。いつもは20km/h前後 でしか走れない栃原への緩い上りも5km/h以上速いスピードでクリア、あとは水しぶきを上げながら勢い をキープして杉生交差点に走り込む。 タイムをチェックする。これまでの自己記録を21秒上回るタイムである。今年はあまりいいタイムが出せて いなかったので、この歳になっての記録更新に安堵(=まだもう少しは自転車を続けられそう)。 自販機でスポーツドリンクを買って水分補給をする。それでもまだ6時35分だ。そうこうしていると雨が上 がる。どうするか。一瞬躊躇したが、予定どおり帰路につくことに。 無理をしないのもサイクリングを長く続けるためのコツ。ちなみに帰りには茶色い川霧は気温の上昇と共に消 えていた。これぞまさに“雲散霧消”。 (本日の走行距離 66km)      織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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