山を駈ける風になれ2010年 10月号

 

2010年9月4日(土)北摂/中山峠~はらがたわ峠~泉郷峠周回(2.5万図 妙見山他)
9月に入ってもこの夏の最高気温を更新するなど異常続きの天気が続く。少しでも涼しさを求めて標記のコ
ースを走ることに。全体で4時間半ほどのコース。秋の気配を感じることができるだろうか。写真を中心に
綴ってみたい。

午前5時38分出発。川西能勢口からいつもの県道を北上して6時51分杉生に。ここまで北上すると空気
も気持ちいい。中山峠を越え、緑陰の浮峠を越え、はらがたわ峠を目指して旧道のR173を走る。 
こんないい道、必要?

数年ぶりに訪れるとこんなにきれいな道路になっている。走行中対向車ゼロ。旧道をここまで整備する意味 は何? 足が残っていないのに標識につられてキャンプ場を見に行く。
昔、国道であった名残も

さっきのいい道は一転、以前の記憶が甦る。旧国道を走っているのにクモの巣にひっかかる。
はらがたわ峠に着きました

本日の最高点。8時06分。気温21℃。まさに避暑地です。
極楽の下りが始まる

天王から籠坊へ向かう道中にある小さなハス池です。泉郷峠の上り以外は総て下り。こんなに極楽なことは ありません。  (本日の走行距離 98km) 2010年9月12日(日)亀岡/竜ケ尾山(2.5万図 法貴) お彼岸まであと10日だというのに今日も猛暑日になるという。例年ならそろそろ低山歩きを再開する頃な のに・・・と思いながら地形図をあれこれチェックしているとお手軽・簡単に低山の頂に立てる山を発見。 というわけで表記の竜ケ尾山まで走ることに決める。 「たつがお」と読むらしい。「竜」の字が付いているので雨乞いに関係のある山かと思うがさてどうだろう。 亀岡とはいえ豊能から鴻応山の山麓経由で向かうのでわずか40kmほどの距離である。 午前5時36分、ロードで出発する。昨日も猛暑日だったせいか、既にこの時間でむっとする暑さ、走り始 めから喉の渇きを覚える。旧道のR176->R173->R423と走る。 止々呂美まで来るとようやく涼しさを覚えるようになる。6時41分豊能町役場前を通過する。蒸し暑さの せいでいつもより遅い。今年初めて同好の士に抜かれる。遅いのは自分でもわかっている。 西別院小前で右折、府道733号に入る。長い下りで生き返る。復路も同じ道を走るが今は帰りのことを考 えるのはよそう。5kmほど下って南掛(「ながけ」と読む)で左折、亀岡GCの案内板を左折して真北に。 亀山霊苑脇の上りは本日一番の激坂、上り切ればゴルフ場横の快適な1車線路となって小さなアップダウン を繰り返しながら亀岡GCの正門前に着く(7時35分)。 竜ケ尾山は目の前に見えている小さな森(現在地から山頂まで100mも無い)とは判るもののどこから登 るのかちょっとうろつく。以前同じようなロケーションにあった石堂ケ丘はクラブハウスの正面を通って登 ったがそうでもなさそうだ。 結局大きくカーブを曲がって30mほど下った所から適当に登る。すぐに踏跡が現れ3分ほどで平坦な頂上 部の端に出る。クモの巣がひどい。1m間隔でコガネグモやジョロウグモの大きな巣が現れる。クモの巣を 払うのに時間を費やし、7時48分竜ケ尾山三等三角点のある場所に到着する。
竜ケ尾山山頂

ゴルフ場側からも道らしきものはなく、今登ってきたルートがどうやら正解のようである。雑木に覆われて 展望は無い。頂上部は直径30m程度の丸い平坦地で雨乞い山というよりも戦国時代の山城の跡のように思 える。地形的にも亀岡盆地が一望できる台地の突端にあり敵軍の侵攻をチェックするにはうってつけの場所 といえる。 さて羽虫がうるさいので早々に頂上を後にする。ゴルフ場脇の道路が北側に大きくせり出したところにパラ グライダーのスタート台がある。当然眺望は抜群。ここで小休止(7時58分)。西から北に霊仙ケ岳、朝 日山、行者山が見渡せる。この暑さで視界は効かないが奥にうっすら見えるのは諸木山だろうか。
亀岡盆地の眺め

山座同定を楽しんだところで帰路につく。杉原から堀越峠経由で戻る予定であったが、あまりの暑さに予定 変更。往路と全く同じルートで帰った。次の週末には涼しくなってくれるだろうか・・・。     (本日の走行距離 86km)      2010年9月25日(土)篠山/鼓峠折り返し(2.5万図 宮田他) “暑さ寒さも彼岸まで”の言葉通り、お彼岸の中日を境に一気に気温が下がった。朝の気温が20℃を下回 るようになると秋のサイクリング・シーズン到来である。長距離走の準備も兼ねて多紀連山周回ツーリング を行うことにする。 午前5時半、まだ薄暗い中をスタートする。西の空は黒い雲に覆われている。かなり風が強い。八丈島東方 海上を北上する台風の影響でそれは織り込み済みだったが、かなり悩まされる。どの地点の通過タイムもこ れまでで最も遅いタイム。無理に走っても体力を消耗するだけなのでゆっくり走行で北上を続ければ、いつ もより20分近く遅いタイムで栗柄峠に到着する。 山あいで風が巻いている。おまけに雨まで降ってくる始末。予定を変更して鼓峠で折り返すことに決める。 8時05分鼓峠着。気温16℃ながら雨が降っているので体感はもう少し低い。いつも本郷に向けて加速し ながら下っていくので鼓峠で立ち止まるのは初めてであることに気づく。
初めて鼓峠に立つ

雨は止む気配もない。栗柄の集落の中をゆっくり下りながら戻る。そこここにヒガンバナが咲いている。今 年は全国的にヒガンバナの開花が遅れているとのことだが、猛暑の影響を受けにくい山里は季節どおりのよ うである。
秋を見つけました

篠山の市街地まで戻ってくればすっかり晴。でも雲の流れが速い。コンビニでエネルギー補給の後、追い風 に乗って帰路に。帰りついてみればいつもと同じ平均速度。でも、強い風の日はやっぱりごめんだ。     (本日の走行距離124km)      織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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