山を駈ける風になれ2010年 12月号

 
2010年11月13日(土)篠山/のんびり紅葉巡り(2.5万図福住)
黄砂である。山が白く霞んで見える。名塩・道場方面の霧が深い時に、山を越えて流れ出してきた霧で白く
なることはあるが空全体が白い。今日は毎年恒例、丹波篠山方面の紅葉を楽しむのんびりツーリング。晴の
天気予報にいい絵が撮れると内心期待していたのに・・・。写りが悪い時は黄砂のせいにするか。 

午前6時21分ロードでスタート。今年は川西能勢口回り天王峠(脛擦り坂)越えで福住に下るルートをと
る。走りながら山の方を見ても霞んでいるし、そう思いながら走ると呼吸までし辛くなる。
ほぼ無風状態、気温もさほど低くなく、この時季特有の凛とした空気の緊張感が無い。とはいえ走るにはま
ずまずのコンディション。杉生で一息つくと道の両側に広がる雑木林の黄葉を楽しみながら杉生新田に着く。
続いて泉郷峠への上りにさしかかるや、深紅のモミジが目に飛び込んでくる。杉林とのコントラストで「赤」
がより強調されて見える。黄砂の中でこれだから本当に凄い「赤」だ。
いきなり凄いモミジを見る(杉生新田)

いきなり今年一番の紅葉を見てしまった。 となると後はおまけみたいなもの。雑木林の黄葉に癒されながら泉郷峠-天王峠を越え、福住-細工所と走 って洞光寺へ(8時48分)。
洞光寺はまだちょっと早かった

境内では明日のもみじまつりの準備を始めていたが、今年は例年よりも遅れているようで、見頃は来週以降 の感じ。長居をすることもなく王地山公園へ移動するがやはりまだ早い。名物の黒豆パンを頬張りながら次 にどこへ行こうか考えるが、どこもまだ十分な色づきは期待できそうにない。宇土観音の紅葉だけ眺めて帰 路についた。
宇土観音はイチョウもいいけどモミジもきれい

(本日の走行距離115km)   2010年11月20日(土)箕面/大滝~ようらく台園地~止々呂美(2.5万図広根) 夜半の雨で路面は濡れている。しかしお蔭で冷え込みはきつくない。亀岡方面の山を目指して譜午前6時23 分ロードで出発する。下りカーブでリアタイヤに違和感を覚える。センターがかなり摩耗していて替え時が来 ているのはわかっていたが、いよいよ本当に替えた方がよさそうだ。 おまけに2日前に朝のラッシュの大阪駅で横合いから走ってきた人を避けた際に捻った左ひざの違和感も残っ たままである。 そんなこんなでモチベーションは一気に下がり、途中で行き先変更、箕面へ紅葉を見に行くことにする。それ にしても街中は危険がいっぱいである。朝の大阪駅なんざ、通勤通学客で入り乱れている中を走り抜ける輩や、 周囲の迷惑も顧みずゴロゴロとカートを引いて歩く輩等、「吉田くん」のマナー広告も全く効き目なしの状態 である。昔に比べれば随分人の数は減ったが、マナーが悪くなったのか、駅の導線が悪いのか・・・。いずれ にしても山の方がはるかに安全である。 さて、ひざの具合をチェックしながら走る内にもう箕面駅前。ジョギング、ウォーキングを兼ねて紅葉見物を している人達を交わして大滝に着く(7時15分)。
箕面大滝この絵面でロードバイクは変だよな・・・

子供の頃はもっとモミジが美しかったように記憶しているが、年々色あせている感は否めない。カメラを構え るほどの紅葉もなく、少し滝道を戻って、ハイキング道を三国峠からドライブウェイに抜けることにする。 階段の上りが続く。最初のコブの手前で箕面山への分岐。これを左に見送って進み、2つ目のコブが三国峠で ある(7時45分)。いつの間にか「三国岳、395.8m」の山頂標識とレンガ積のケルン?がある。一方 向だけ展望が開けている。視線の先は天上ケ岳か。 少し下って上り返すとようらく台園地(8時08分)に着くが、特に何もなくそのまま通過、東屋の横を通っ てドライブウェイに出る。
ドライブウェイ手前の東屋付近

初心者向きのハイキングコースで落ち葉の絨毯も楽しめるいいコ-スである。ルートを逆にしてMTBで走れ ばかなり楽しめそうなコースである。ロードを「押し」ながら、「何でMTBで来なかったのか」と何度悔や んだことか。 ドライブウェイを池田方面に下るつもりでいたが、やっぱり全然物足りない。止々呂美方面の分岐まで戻って 細い一車線路を下る。雑木山の紅葉が美しく何度も立ち止まって景色を楽しむ。谷の方からサルたちのけたた ましい鳴き声が聞こえる。
止々呂美へ下る里山の紅葉が一番

人工的に植えたモミジよりも雑木林の紅葉に心が和むのはどうしてだろう。やっぱりそれが自然体だからかも 知れない。朝のお散歩はこれにて終了。さあ、家に帰ってタイヤを交換しよう。 (本日の走行距離 47km)   2010年11月28日(日)亀岡/神蔵寺+朝日山(2.5万図 亀岡) 先週果たせなかった亀岡方面への走り。紅葉で有名な神蔵寺と背後に聳える朝日山を組み合わせてのツーリング を行う。紅葉はどうだろう。この1週間の間にかなり風の強い日があったからもう散ってしまっているかも知れ ない。 午前6時27分スタートする。夜間の冷え込みはきつくない。この季節にしてはむしろ暖かいくらいである。と いうことは亀岡盆地の雲海は期待薄である。西風が強いとの予報であったが、殆ど無風の中杉生に到着、水分補 給をして中山峠、逢坂峠、柊峠を越えてR372を亀岡盆地に下る。 適当に検討をつけて走っていると丁塚山を巻く農道に入ってしまい、10分のタイムロスの後、朱塗りの橋を渡 って神蔵寺に着く(9時13分)。 やはり紅葉は落ち葉に変わっていた。境内で植栽の手入れをしておられた方に朝日山への登路を確認して寺の南 側の道を西に向かう。2番目の堰堤の手前を左に折れ、後は道なりに行けば山頂に着く。しっかりと歩かれた道 で歩きよい。松茸山なので山頂南の尾根に出るまで、ずっと黄色のビニールテープが張られた中を登っていくこ とになる。
いい道が付いてます展望台から愛宕山方面

クロカン・レースのコース場みたいな気分になる。恐らく山頂からMTBだとほぼ全乗りの状態で下れそうだ。 途中、東に開けた「展望台」がある。開けた方角に向かって一体の仏様が安置されている。“クロカン・コース” はここで2手に分かれる。北側のコースを辿って尾根に出、北に向かって2つばかりコブを過ぎると山頂に着く (9時50分)。
朝日山山頂山頂から東の眺め

東に向かって大きく展望が開けている。朽ちかけた丸太のベンチに腰掛けて、チョコを頬張りながら、登ってき たルートをチェックする。地形図の破線は神蔵寺から山頂を周回するように記されているが、実際は破線路が北 に向かう手前で南に折れ、枝尾根を西に向かう破線路に合流して時計回りで山頂を目指すように付いている。 また山頂南の450コブから427標高点方向に道が付いている。尾根伝いに丁塚山にも行けるかも知れないが 今日はもう足がいっぱいだ。 神蔵寺に戻ってきて再び自転車にまたがる。久しぶりに湯の花温泉越えで本梅に出ようとしたら上り坂に強烈な 向い風のダブルパンチ、おまけにこの辺りは食糧補給ポイントとて無く、すっかりヘロヘロになりながら帰路に つくはめになってしまった。 (本日の走行距離105km)   織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

表紙にもどる

『山であそぼっ』にもどる