2011年1月3日(月)三田/志手原の行者山(2.5万図 藍本) 2011年が明けました。今年も元気に走りましょう。当初、当初“走り初め”は別の山を 計画していたが、大晦日からの雪で山に向かう道路でかなり難渋することが予想されるため 標記の山に行き先を変更する。 さて、行者山と名の付く山は至るところにある。今日訪れる行者山は有馬富士の北東約2k mのところにある行者山。標高349.2m点名「大原山」、4等三角点のある山である。 昨年4月西隣の清水山を訪ねた時に併せて訪問する予定であったが、うすら寒くて止めた経 緯のある山である(勿論今日の方が寒いに決まっているが・・・) 6時57分、ゆっくり目にスタートする。直接行者山に向かったのでは、あまりに距離が短 いため、川西能勢口回りで六瀬-上佐曽利-大坂峠-切詰峠と小さな峠の連続越えで志手原 交差点に着く(8時45分)。
雪の大坂峠を越える
ようやく日差しが出てきて暖かくなってきた。少し戻って八王子神社の前を右へ曲がり法導 院の先にロードをデポする。 雪の中に道らしきものが3本付いている。地形図の卍マーク(法導院)すぐ北東の下の溜池 横から山に取り付こうと道を探してみるが、廃道のようになったヤブ道はあるものの、とて も順調に歩を進められる状態ではないので諦め、上の溜池から山頂を目指すことに変更する (9時11分)。 この林道は一番幅があって歩きやすい。溜池の堰堤工事に重機が入れるように開いたものだ あろう。何の苦もなく上の溜池の堰堤に着くと、もう山頂は目前、標高差にして僅か50m である。
上の溜池から頂上を目指す
山頂目前、雪で滑りやすい 点名「大原山」4等三角点
踏跡は無いが何となくそれらしいところを辿り、雪で滑りやすい山頂直下をクリアすれば頂 上に飛び出す(9時25分)。積雪10cm、やや平らな頂上部の真ん中に四方を石で囲ま れた4等三角点が雪の中から顔を覗かせている。 雑木に囲まれて展望はよくないが静かな山頂である。樹幹越しに去年登った清水山、その左 奥に有馬富士の三角錐が見える。
清水山の左に有馬富士が見える山頂
役行者ゆかりのものは無さそうである。というか雪が積もって判らない。行者像は清水山の 前山の方にあると聞いたことがある。本来はこの小さな山塊一帯を行者山と呼んでいたのか も知れない。ローカットのトレッキングシューズでは足首が冷たくなってきたので下山する。
大回りしたらえらい道に・・・
とはいえこのまま帰るのは物足りないなと千丈寺湖岸道路を周回しようと向かえば路面には 雪が残っており、いつもならすいすい走れる道がえらい時間をかけて脱出、今年1年を暗示 するかのようなハードな走りを経験することになった(でも面白かった)。 (本日の走行距離 73km) 2011年1月8日(土)茨木/竜王山(2.5万図 高槻) 今朝は今年一番の冷え込みになるという。昨日川西に住む同僚は「朝玄関を開けたら雪が積 もっていた」と言ってたっけ。この分では北に向いてはあまり走れそうにもなさそうだ。な らば東へ走ろうというわけで表記の山を目指すことに決める。 うさぎ年が始まったばかりだというのにもう来年の干支の山に登るのか、と一部から突っ込 みも出そうだが、元々そんなことを考えて登っているわけでもなく、むしろ去年の新春走り 初め(三田/羽束山)つながりで“頂上近くに社寺のある山”を選んだといった方が当たっ ているかも知れない。 午前6時55分、夜が白んでくるのを待って出発。R176旧道を一路東へ走る。感じる寒 さはさほどでもないが足が回らないはやっぱり気温が低いせいか。 猪名川を渡りR173からR423に入る。足が回らない時は上りが憂鬱である。どうにか 自宅から一時間ちょっとで余野に着き水分補給をする。 ここまで来ると道路脇に積雪が目立つようになる。亀岡方面から走ってきたサイクリストと すれ違う。氷点下の中、元気に走っている姿を見ると気合が入る。再びロードにまたがり、 府道109を東へ走る。アップダウンを繰り返しながら茨木市境に向けて徐々に標高を上げ ていく。標高450mの市境を越えると忍頂寺の交差点まではずっと下りっぱなし。すっか り体が冷えたところで忍頂寺に着く(8時35分)。
竜王山山頂に向って参道が続いています 宝池寺
ここからは山頂直下にある宝池寺まで簡易舗装路を上る。宝池寺には20分ほどで到着。雪 を踏みしめて「ツーリング初詣」を済ませる。竜王山はその名のとおり雨乞いに関係の深い 山で、宝亀年間(770-780年)大旱魃に見舞われ餓死者が続出した畿内の惨状を救わ んとした開成皇子がこの山で池を掘り護摩を焚き、八柱の竜神を招いて慈雨を降らせたとい う由来を持つ山である。開成皇子が掘って竜神を招いたという池は今も残っている。
竜王山山頂
さて、宝池寺から竜王山山頂までは歩いて3分程度の距離である。山頂にある3等三角点を 確認して展望台に登る(9時00分)。蜃気楼のように浮かぶ梅田の高層ビル群が印象的で ある。山深い集落を縫うように走ってきたが、こうやって大阪平野を臨むと茨木市であるこ とを実感する。
ここから東海自然歩道に入ります
さて忍頂寺の交差点まで戻り、東海自然歩道を上音羽方面に抜けるコースを走る。路肩崩落 で単車も通行止めと標識が出ているが、全く問題ない(但しあくまでも通行は自己責任で)。 皮肉なことに崩落場所からは竜王山が形よく見える。
崩落地から竜王山がよく見える
途中「火の用心」の巡視路入口に惹かれて点名「下音羽」(4等三角点415.7m)に登 る(9時48分)。雑木ヤブのコブの頂上部に三角点は埋まっている。発見するのに少し手 間取る。ヤブ越しに鴻応山、湯谷ケ岳が青空に映えて見える。
下音羽4等三角点 木漏れ日の東海自然歩道を走る
再び自然歩道に戻る。中盤からはほぼ水平な舗装路となりロードでも十分走れる道になる。 府道に合流すると上音羽。余野へ抜ける道は北側に眺望が開ける標高400m超の山岳府道。 茨木市域から下って豊能町域に入る意外性を楽しむ間もなく余野に戻ってくる(10時20 分)。 気温3℃ながら日溜まりは暖かい。コンビニの駐車場に設けられたテーブルスペースでオー ナーと談笑する。サイクリストがまた一人亀岡方面に向かって走っていく。冬場でも走る人 が確実に増えてきたことを感じながら帰路についた。 (本日の走行距離 70km) 2011年1月22日(土)北摂/天王-籠坊雪道走り(2.5万図 福住) 週末、久しぶりに天気がいいというのでいつもの周回トレーニングに出かける。先週末の雪 はどうだろう。篠山に実家がある同僚からはかなりの積雪が残っているのではないかとの情 報ももらっているがそれはそれでまたよし、と6時49分ロードで出発する。 スタート時の気温1℃。それほど絶好調というわけでもないのに出だしいいスピード。と思 っていたらものの15kmも走らないうちにツケが回ってきてこの時季の平均タイムで杉生 に到着。ここまでは雪の気配なし。 ひと息ついて杉生新田に向かう。さすがに標高300mを越えると道の両側に雪が現れ出す。 それでも路面に雪は無いのでいつものタイムで杉生新田に着く。日差しが暖かい。でもマイ ナス4℃だ。
気温はこんな感じです でも走るのは全然問題ありません
泉郷峠への上りにかかる。徐々に道路脇の雪が走行ラインに近づいてくる。峠の頂上までは 問題ない。下りにかかると最深積雪セクタ-が待ち構えている。“北の地獄”ならぬ“北摂 の地獄”はパヴェではなく雪道。いきなり下車、シクロクロスよろしく自転車を押しながら 速足で下る。
この辺が一番雪が深い区間です(泉郷峠北面) 直線の下り区間です
凍結防止剤のおかげですぐに雪は途切れ、再び乗車すると直線の圧雪路区間登場。このセク ターは乗車したままクリアする。凍結防止剤を撒いてくれるならもう少し均等に撒いてもら いたい。細切れに現れる雪道セクターをいくつも乗りこなしながら天王・籠坊の三叉路へ。
断続的に積雪区間が現れます この後もまだまだ雪道区間は続きました・・・
天王方面を見やると完全な圧雪路状態。一瞬走るのを躊躇ったが行けるところまで行ってみ よう、はマウンテンバイカー魂の名残か。道路脇に寄せられた雪の塊は上るにつれ大きくな るが走りには支障ない。リア・タイヤが何度か横滑りする。 上りは問題なかったが下りも意外に大丈夫だ。天王からターンして再び雪道セクターをクリ ア、籠坊温泉付近でまた雪道セクターに入るが、これまたクリアといい調子。 後川上まで下ってくると雪はほとんど消える。雪道セクター遊びはもう終わりのようだ。気 温もどんどん上昇してきた。南西の風が吹き始める。確実に春に向かっているということか。 清和台分岐で前方にサイクリストを発見し、多田で追いつく。30代くらいの人か。私より も長身なので風除けに使わせてもらう。嫌って脇道に入られるまで3kmほどラクをさせて もらう。自宅まであと10km少々。今度はどんな遊びが待ってるかなと思いながら走った ら、ラストは思いっきり向い風の中のゴールとなった。 (本日の走行距離101km) 織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。