山を駈ける風になれ2011年 8月号

 
2011年7月9日(土)八木/龍王ケ岳~天若湖周回(2.5万図 殿田)
5月、6月に続いて3ヶ月連続で亀岡・八木方面の山を走る。龍王ケ岳は亀岡市と南丹市八木
町の境に聳える498.7mの山で八木町側からは簡単に山頂に登れそう。夏場のこの暑い時
季には最適、ついでに日吉町まで足を伸ばして天若湖岸を走れば涼しそう、というわけで標記
のコースを走ることにする。

少しでも涼しいうちにと午前5時06分スタート。熱帯夜で気温は下がっておらず走りだしか
ら結構暑いが、余野川沿いにR423を上るに従って涼しく気持ちよくなっていく。そのせい
でもなかろうが、余野には自己最速のタイムで到着。水分補給をして再び走りだす。
急に腹痛に襲われ亀岡で公園のトイレに駆け込むアクシデントもあったが、スタートして2時
間後には氷室の郷に入り、ヘロヘロになりながら紅葉峠の急坂を登り切り、龍王ケ岳北北西約
1kmの農道分岐に着く(7時55分)。

山頂すぐ横に鉄塔が立っているので北側の溜池から関電の巡視路を辿って山頂を目指す作戦。
農道は地道なのですぐに現れる林道分岐にロードをデポ、シカ除け扉を越えること2度、溜池
の南側を回り込む。池の切れるところに巡視路入口を示す「火の用心」No131を発見(8
時14分)。
ここから登ります

  もうこれで山頂に着いたも同じだ。標高差はわずかに130m程度しかない、とは言うものの 真っ直ぐ山頂横に向かって付けられていること、湿度が高く蒸し風呂状態であること、アクシ デントでげっそりしている上に紅葉峠で足を使って体力を消耗していること、途中自販機が見 つからず持っているスポーツドリンクは100mlも残っていないこと等結構辛い状態である ことも確か。 巡視路は山頂東の尾根筋に向かってほぼ一直線に付けられている。滑らないようにステップが 刻んであり登りやすく10分少々で尾根筋に出、右に曲がると鉄塔。そのまま鉄塔横を通過し て右へ回り込むようにヤブを歩けば頂上に着く(8時27分)。
龍王ケ岳山頂

  中央に3等三角点が埋まっている。登頂標が2-3枚架かっている。木々に覆われ展望は望め ない。頂上部は砦でも在ったのだろうかと思わせるような円形でほぼ平坦の地形になっている。 眺望が楽しめる鉄塔南側まで戻りペットボトルのスポーツドリンクを飲み干す。麓に神吉の集 落、北に千歳山が見える。 喉の渇きを覚えないうちに山を下りる。自転車を拾って自販機を探す。最初に見つけた一台は “準備中”で使用できず。すぐ近くにもう一台あり何とか“危機”を脱する。
龍王ケ岳を振り返る

  しっかり水分補給を摂って再スタートを切る(9時03分)。さあここからはダム湖岸を巡る サイクリングだ。世木ダム方面に向けて豪快なダウンヒルが楽しめる。ゆっくり下っても何度 も60km/hオーバーが出る道である。
宇津峡に向かいます

  ダム湖に出る手前で宇津峡方面に折れる。渓谷沿いに小さなアップダウンを繰り返す道は日陰 の涼やかな快適道。京都方面からだろうかダム湖岸を走るサイクリストの姿もちらほら見える。 下宇津橋で桂川の右岸に渡り、天若湖の北側を西へ走る。小刻みなカーブが連続、その度に景 色が目まぐるしく展開する快適サイクリング道である。途中に1か所現れるトンネルは鍾乳洞 の中にでも入ったかのような冷気で“生き返る”。
これでも京都市内です日吉ダム

  ゆっくりと流しながら日吉ダムを走り、園部の中心部にあるコンビニで軽食タイム(10時2 0分)。南から強い風が吹き始めた。帰路は完全な向い風区間になりそうだ。気温も真夏を思 わせるほど上昇してきた。こまめに水分補給をしながら帰路につく。 向い風に止まりそうなスピードになる。それでも本梅で前方にサイクリストを見つけると追い かけ始めるから不思議だ。柊峠頂上手前50mで声をかけてかわすとあとは猛暑の能勢路を一 路南下、夏場の走りの練習ができた一日となった。       (本日の走行距離142km) 2011年7月16日(土)氷上/水分れ街道周回(2.5万図 柏原他) 先週に続いて暑さ慣らしのトレーニング。今年は梅雨明けが早かったので炎天下のツーリング 回数が増えそうである。そのためにはやはり体を暑さに慣らしておく必要がある、ということ で先週に続いてやや長めのコースを設定して走ることにする。 とはいえスタートは5時02分、ととんでもなく早い時間。体の方が半分寝ているような状態 で、赤坂峠を越えるにはえらく時間を要したが、徐々にほぐれてきたかスピードアップ。今年 最速のペースで古市に着くと、そのままの勢いで鐘ケ坂トンネルを抜けて柏原に到着する(7 時14分)。実はここまで気温22℃と快適だったからである。 徐々に気温が上昇してきた。久しぶりに水分れ公園に向かう。名前だけでも涼しそうな公園だ が行ってみると、時間が早いからか、それとも節電の影響か、メインの滝は止まっており、涼 は得られず。 
木漏れ日の水分れ公園

  再びR175に戻って向山連山の裾野を回って、IC近くにある道の駅まで走り、更に南に下 って県道を栗柄峠目指して走る。途中休憩ポントに決めている店の軒先で休んでいると頭の上 で何やら気配が。
巣立つ日は近い?

  見上げるとツバメのヒナが巣の中でごそごそやっているではないか。もう巣立ちは近いのだろ うかと思わせるようなヒナが3羽いる。こういう光景を絶えて久しく見る機会がなかったよう に思う。ほっこりした気分になって栗柄峠を越える(8時38分)。 道路脇の気温表示が30℃に達した。さあ、そろそろ今日の走りの本来の目的の時間帯に入っ たようだ。それでも先週ほどバテバテでないのはそれなりの効果か。 三田市内の四ツ辻にあるコンビニで軽食休憩を摂る(9時42分)と、あとはひたすら猛暑の 中を走るだけ、往きは涼しかった赤坂峠も帰りは32℃、長い坂を下り終えて宝塚市内に入る 頃には気温表示は34℃を指していた。       (本日の走行距離138km) 2011年7月23日(土)北摂/西半周周回トレーニング(2.5万図 福住他) 何処ヘ行くとも予定無く、久しぶりにホームコ-スをトレーニングがてら流すことに。籠坊- 天王間にあるネムノキはもう満開になっているだろうか。 今日も涼しい内にと5時15分に出発。ところがもう既に蒸し暑い。いつもは杉生まで水分補 給は摂らないことにしているが、今日はとても杉生まで我慢できそうにない。万善にある道の 駅にでも寄ろうと思いながら走っていると、北田原で前方にサイクリスト発見、一声かけてか わすと道の駅へ。 自販機の前で水分補給をしていると先ほどかわした人がやってきた。お話を伺うと何と御年7 0歳という。お元気だ。更に驚いたことに自転車に乗り始めたのは65歳になってからという。 キャリア5-6年、70歳にして一番楽しい時を迎えていらっしゃるというから羨ましい限り である。 お互いツーリングの安全を祈って先に走りだす。ここ2-3週の走りに比べると決して調子が いい方ではないが、どうにかこうにか泉郷峠を越え天王に着くと立ち込める朝霧が幻想的で涼 しい。
朝霧に包まれる天王

  はらがたわ峠で折り返し、籠坊から羽束川沿いに南下する。それほど暑くもなくラクに走れる。 すれ違うサイクリストも多くなった。以前なら夏場に出会う人は殆どいなかったのに。それだ けブームになってきたのだろうか。 川西市内まで戻ってくると女性サイクリストの姿も。確実にサイクリング人口が増えているこ とを実感しながら帰路についた。      (本日の走行距離108km) 織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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