山を駈ける風になれ2011年 9月号

 
2011年8月20日(土)北摂/西半周周回(2.5万図 福住他)
今日から1泊で恒例夏の特別企画ツーリングをする予定だったが、昨日の朝から天気予報が急
変、雨の土日になるという。それでもころころ変わる天気予報を信じて(?)早朝から起きて
出発の準備をするも、午前5時前には強めの雨音が。
雨はすぐに上ったが、昼前辺りから本格的な降りになりそう。計画ではまさにその時間帯から
がツーリングのハイライト。これでは何をしに走りに行くのか意味がなくなる。よって残念な
がら計画延期。何とか午前中は天気が持ちそうなので先週に引き続いて標記のマイ・トレーニ
ングコースを走ることに変更する。

午前5時半、旅行用の荷物を片づけて走り始める。気合抜けた分、スピードも遅め。猛暑の中
の走りを想定して7月から徐々に走り込んできたが、夏と秋の空気の入れ替わりとかで、気温
的には涼しいものの湿度が高く体感的には蒸し暑い。

猪名川の道の駅の手前で前方にオヤジ体型のサイクリストを発見、どっちへ行くのかな(直進
?左折?)と思いながら追いかけていくと、道の駅で小休止の模様。横をすり抜け北上を続け
る。山が迫ってくるに連れて空模様といい路面の濡れ具合といい、いつ降りだしてもおかしく
ない状況になっていく。杉生新田へ向かう上りの気温は19℃、とは言え上っているので汗だ
く状態である。
遂に気温20℃を割る表示が出てきました

  泉郷峠を越え、能勢の天王に着く(7時26分)。先週気付いたのだが寺田橋交差点の信号機 が感知式に変わっている。交通量を考えればこれまで感知式でなかったのが不思議といえば不 思議。スポーツドリンクで喉を潤してからはらがたわ峠に上り、ここでターンして籠坊から後 川上に下る。 何の花だろう。オレンジ色のヒガンバナのような花の群生がそこここに見られる。そういや先 週走った時も咲いていた。お盆はオレンジでお彼岸は赤か。(後でキツネノカミソリと知る)
キツネノカミソリ

後川上から一路南下、香下峠にある自販機の前で何を飲もうか選んでいると、西からビアンキ にまたがったサイクリストが淡々と峠を上ってきて目の前を通過、峠を下っていく。クルマの 流れが途切れるのを待って後を追う。 何百回も走っている下りなのですぐに追いつく。しばらく後ろに付かせてもらって休んだとこ ろで一声かけて先を行く。西谷を横断、万善に向かって下っていると、物凄い勢いでクルマに ぴったり付いたサイクリストがぶち抜いていく。さっき追い抜いた人ではなく別のサイクリス ト。時々カーペーサーで練習している人を見たことはあるが、実際走っていて横を抜かれたの は初めて。あっという間に視界から消える。 9時を回り川西市内まで戻ってきた。銀橋に向かって道路沿いのヒマワリ畑を眺めながら走っ ていると、これまたクルマの後ろに付きながら猛然と走るサイクリストに抜かれる。でもこち らは一般車両の後に付いては次々と車両を変えながら縫って走っているので後ろで見ていてヒ ヤヒヤする。 キープレフトで追い上げる。ヘルメットからはみ出して見えるのはかなり白髪の年配の方のよ う。しかし足を見ると、まるで30代のような若さである。感心しながらピッタリ後ろをつい て走って行くと、相手も気付いたのか右左折停止などの手信号を送ってくれる。そうこうして いると川西能勢口駅前、手で挨拶して別れる。 日差しが無い分今日は100kmを超えてもラクに走れる。今日は抜きつ抜かれつのインター バル・トレーニングのような走り。家に帰りついたのは10時過ぎといつもと変わらず。1時 間ほどしたところで雨が降りだした。やっぱり1泊ツーリングを延期してよかった。      (本日の走行距離108km) 2011年8月22日(月)〜26日(金)台湾一周  夏休みを取って台湾を一周してきました。お手軽ツアーなのでサイクリングはしていません。 写真でその一端をご紹介します。 1.台湾カップ開催の大きな広告
台湾カップの広告

 台湾新幹線の桃園駅構内で見かけました。台湾カップは台湾国内最大の自転車レースです。G IANTが機材を供給している関係でしょうか、RABOBANK(オランダのプロツアーチー ム)も毎年参加しているビッグ・イベントです。日本よりサイクル・ロードレースの関心が高い ことが、この1枚からも窺えます。  街中をママチャリで走っている人はほとんど見かけませんでしたが、どの地方都市を回っても 日本でいう街の自転車屋さんといった雰囲気とは異なり、GIANTは勿論ですが、MERID Aやスペシャの看板を大きく掲げた専門のサイクルショップがあって、ショーウィンドウにはロ ードバイクがいっぱい並んでいました。 2.関羽
文武廟の関羽行天宮の関羽

   三国志ファンの身としては、台湾各地至るところにある関帝廟を総て回って見たい気になりま すが、写真左は台湾中部、日月潭にある文武廟に祀られている関羽、右は台北の行天宮に祀られ ている関羽です。行天宮は道教のお寺ですが、商売繁盛の神様として関羽が祀られており、熱心 な信者の列の間を縫って写真に収めました。  関帝廟自体は神戸や横浜にもあるので珍しくはありませんが、生活の一部として今尚熱心な信 仰を集めているさまに感動しました。 3.太魯閣渓谷
断崖を刳り抜いて作られた道路まだまだゴルジュ帯の山岳路は続く

  台湾東部花蓮の北西にある大理石の断崖絶壁の景勝地です。自転車愛好家ならこの一枚を見ただ けでヒルクライムに挑戦したくなることでしょう。蒋介石の軍隊がこの台湾脊梁山脈横断の道路 を作ったそうですが、標高差600mの大断崖など眺めながらサイクリングしたら、と思うだけ でゾクゾクします。 4.九ふん
千と千尋の・・・海が近い

   もともとはゴールドラッシュに沸いた街で、一種独特の雰囲気を持っています。宮崎駿はこの 急斜面に設けられた茶房で『千と千尋の・・・』のイメージを膨らませたということでも人気が あるそうです。同僚に見せると映画の一場面にそっくりだと感想を漏らしてましたが、映画を見 ていない私は「そうなんや」・・・。 5.圓山大飯店
圓山大飯店宮殿のようなロビー

   旅行最後の晩に泊ったホテルです。元は蒋介石の奥さんが経営していたとかで、過去には国賓 を沢山迎えています。中国宮殿風のホテルで世界中どこへ行っても同じような欧米資本のホテル にはない風格があります。  館内至るところに龍が彫られています。ホテル全体で22万体あるそうです。南向きのベラン ダは広く宮廷風で台北市内が一望でき爽快な気分にさせてくれます。  台湾は漢字なので読んで意味を理解する分には全く問題ありません。でも作動中のATMの表 示が「服務中」とか、鉄腕アトムを「原子小金剛」と標記しているのはちょっと笑えました。 織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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