山を駈ける風になれ2012年 6月号
2012年5月5日(土)園部/不動の滝〜竹井(2.5万図 園部)
GW後半4連休、5日は最も天候が安定するというので園部西部の無名の山に登りに行くことにす
る。「竹井」は点標名。三国岳東約2kmにある436.7mの山である。
午前5時05分、自宅を出発する。連休3日目にして初のツーリングというのは体が重たくてスピ
ードが出ない。それでも天気がいいので気持ちよく杉生新田−天王−安田−天引と走り継ぎ、7時
50分、竹井の集落に着く。
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大阪谷のルートを確認 |
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道路際にあった消防団の地図で行き先を確認する。目指す谷は大阪谷という名前であることを知る。
府道を離れて大阪谷へ向かう道へ入った途端舗装路は途絶え、バラスが敷き詰められた道に変わる。
仕方がない。延々ロードを押して行くことにする。10年ほど前に原山峠方面から下ってきたこと
があるが、今歩いているのは当時歩いた道ではないようである。新しく出来た広い農道である。1
km少し歩いたところでようやく原山峠からの道が合流する三叉路にあたる。
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原山峠からの道と合流する三叉路 |
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三叉路から植林帯の中を行く林道に変わる。500mほど進んだところで落差10mほどの滝が現
れる。不動の滝である。滝の上にはお堂がある。
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不動の滝 | 登り口の朽ちた橋 |
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不動の滝を過ぎてすぐのところに朽ちた橋が架かっている。向こう岸に山道が見える。ここを点名
「竹井」への取り付きに決める(8時20分)。橋は渡れないので飛び石を使って向こう岸に渡る。
山道はすぐに判然としなくなる。渓流沿いに谷筋を登る。植林帯の中の薄暗い谷間を何度か渡り返
しながら登ること20分少しで山頂すぐ東側に飛び出す。西へ2分ほどで3等三角点の埋まる山頂
に着く(8時42分)。
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竹井V三角点 |
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樹木に覆われて展望は利かないが、山頂付近は新緑の雑木林が生い茂り気持ちがいい。山頂から尾
根筋を西に歩けそうにも見えるが、このあとの予定もあるので元来た谷筋を下り、川を渡ってロー
ドをデポした林道に戻る(9時04分)。
また幅の広い農道を延々ロードを押して府道まで歩く。それにしてもいい天気だ。新緑が香り立つ
里の風景を愛でながらのんびり歩く。風が出てきた。南寄りの風だ。今日もまた向い風の中の走り
が始まるか。
船阪回りで宍人方面への府道を南下しながら帰路に。前方をゆっくり走るミニバイクのおじさんを
見つけ後ろに付いたり前に出たりしながら走るうちにもう柊峠を越えて能勢。横風に変わって少し
走りやすくなった初夏の能勢路を楽しみながら家路についた。
(本日の走行距離118km)
2012年5月19日(土)丹後/大江町周回(2.5万図 河守他)
今年もジロ(ジロ・ディ・イタリア=イタリア一周の自転車ロードレース)のシーズンとなり、連
日眠い目をこすりながらTV観戦をしているが、今年もジロのコース設定はハードで面白い。去年
ほど気違いじみてはいないものの終盤戦は山岳ステージが連続したりと、走る選手たちは大変だろ
う。
ここまでのところでも思うのが1日に走る距離が例年に比べて長いということ。ふつうなら220
kmくらいのステージが最長だが、今年は第8ステージに229km、そして第11ステージでは
255kmというのがあった。プロの選手に距離はあんまり関係ないとはいえ、昔のようにあから
さまに休息日的な走り方もできない現在の自転車ロードレースではやはりラクではないだろう。
さて、そんなジロに触発されたわけでもないが、今日は絶好のサイクリング日和というので、ちょ
っと旧大江町(現福知山市大江町)まで遠出をすることにする。
寝過ごした夢を見て慌てて飛び起きたらまだ夜明け前。ま、せっかく起きたのだからと朝食を済ま
せ、午前4時48分、自宅を出発する。
朝は冷え込んでいるがすぐに温まるだろうと完全に夏仕様スタイルで走りだす。腕が寒い。それも
その筈、三田から篠山の間はずっと7〜8℃という気温。それでも栗柄峠から鼓峠へ上り始める頃
には10℃を越え、少し筋肉もほぐれだす。
今日の予定コースは、鼓峠越えで兎原に出、R9を福知山まで走った後、由良川の右岸を千原まで
走りKKR大江駅前の鬼の回廊で休憩。帰りはR175を春日インター手前まで走って、県道を南
下、栗柄峠に戻り、あとは来た道を折り返し宝塚まで走るというもの。まあ、休憩や観光や食事を
入れて9時間半で走れればよしとしよう。
スタートが早かったので7時10分過ぎにはもう鼓峠を下っている。ここから福知山までは基本下
りなので足に余裕があればラクに走れる。暑さに弱いので10℃台前半という気温は最高に気持ち
がいい。
福知山の中心部まであと20kmというところで腹が減ってきた。何歳になってもよく食べると言
われるが、自転車が原因なのは言うまでもない。当初の予定を変更して音無瀬橋を渡ってすぐのと
ころにある店内に食事コーナーが設けられているコンビニで本日一回目の食糧補給を行う(8時2
1分)。
食べ終わる頃、同年輩か少し上の2人連れのサイクリストが店内に入ってくる。訊けば舞鶴から走
ってきたとかで、どこそこ回りで舞鶴に帰る、と教えてくれたが、その地名を知らないのでどのく
らいの距離と難易度なのか全く判らない。まあ多分距離はこちらの方が長いと言えるかな、という
ところ。
栄養補給を済ませたところで由良川の右岸を河口に向かって走る。殆ど無風なので確実に距離を重
ねていくことができる。天気はいいが少し霞んでいて対岸の大江山連峰ははっきりと見えない。ま
だまだと思っていたら突然「千原」の地名と「左 大江駅」の道路標識が現れる。
左に曲がると新しい立派な橋が出来ている。事前に地形図でチェックしていた橋とは違うことはす
ぐに判ったが、この橋の方がダイレクトに大江駅に着ける。
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この橋を渡れば大江町の中心部にダイレクトで行けます | KKR(北近畿タンゴ鉄道)大江駅
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9時04分、見覚えのあるKKR大江駅(兼お土産販売所)に着く。ここまで102km。ここは
14年前にMTBで大江山連峰を縦走して以来、何度か来ているが、いつも後の予定が詰まってい
たのでゆっくり見た事が無い。今日はここが周回走の折り返し地点なので駅前の鬼瓦公園(鬼の回
廊)を眺めながら休憩する。鬼の酒噴水は残念ながら酒どころか水も出ていない。節水ならば仕方
の無いところ。
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勿論マンホールの蓋も鬼です | 鬼の酒噴水・・・酒が切れているようです |
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お土産売り場を併設した駅舎に入る。相変わらず鬼関連のグッズは多いが、面白いものは減ったよ
うに感じる。酒呑童子や鬼伝説に関する考察は14年前のレポートに譲るとして15分ほど休憩し
たところで帰路に着く。
帰りは先に述べたとおり由良川の左岸を福知山市街地に向かって走る。何年かぶりで走るため以前
は無かったきれいな道もできている。お蔭で福知山市街地に入って道を間違える。
やっとの思いで軌道修正をし、福知山城公園で水分補給を摂る。この辺はジョギングしている人が
多い。ジョギングはしんどいので私には無理だ。
再びスタート。市の中心部は信号が多く、交通量も適度に多いのでスイスイとは抜けられない。道
路脇の気温が20℃を超えた。市の中心部を抜け塩津峠を越えると市島町。るまだまだ距離はある
とはいえ、ホームグラウンドに戻ってきた気がする。
春日町の道の駅が見えてくると本当に馴染みのルートが始まる。栗柄峠への上りも淡々とこなすう
ち走行距離は150kmを超える。また腹が減ってきた。11時52分南矢代にあるコンビニで本
日2度目の食糧補給を済ませると、後は一路家路を目指すのみ。100km走るのもしんどい時が
あるが、いい天気だと疲労感も軽減されるのか、マイペースで走った割には予定よりも早く14時
前には充実のツーリングを終えることができた。
(本日の走行距離202km)
織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。
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