山を駈ける風になれ2013年 1月号

 
2012年12月9日(日)能勢/才の神峠〜竜王山〜中山峠周回(2.5万図 木津) 
2012年辰年の締めくくりにと北摂で「竜」の字が付く最も高い山、三草三山の一つに数えられる
能勢長谷の竜王山(570m)を訪ねることにする。 

寒い。午前6時36分、路面を確認して出発する。今冬最初の寒波到来ということで先週までとは空
気が違う。やや風邪気味ということもあって、全くスピードが上がらない状態で道の駅いながわに立
ち寄り水分補給。ちょっと引き返して槻並から仁部へ向かう道を北上、まずは才の神峠に到着(8時
10分)。気温はマイナス3℃くらいだろうか。雪のあった去年より寒く感じる。
まずは才の神峠に到着長谷に向かって下っていきます

能勢の長谷方面へ下る。日が差してきた。幸いなことに風は殆どない。このままのんびり日だまり歩 きが出来ればいいな、と考えながら下っていると竜王山登山ルートに決めていた八坂神社方面分岐を 行き過ぎ、引き返して簡易舗装路を終点まで上る。 ここからは地道の林道となるので自転車をデポ、歩き始める(8時40分)。歩きだしてものの1分 と経たないうちに右手に「牛頭天王」と掲額された八坂神社が現れる。八坂神社と牛頭天王は祭神が 違うがここでは合体してしまっている。
牛頭天王の掲額がある鳥居

神社へ立ち寄るのは後にして林道を進む。竜王山に登るのは19年ぶり。従ってこの林道も19年ぶ りだが、19年前より明るくなったように思えるのは気のせいだろうか。すぐに竜王山から牛の子山 へ南北に伸びる尾根の鞍部(宮峠)に着く。宮峠の「宮」は八坂神社を指すのだろう。 以前は竜王山へ伸びる尾根のすぐ西側の平行道しかなく、途中から頃合いを見計らって主稜線に乗っ たものだが、今ははっきりと主稜線に登る山道が付いており、ご丁寧に「竜王山へ」とまで表示がさ れている。頭を使わない低山歩きは面白味に欠ける。 鞍部から最初のひと登りで点名「長谷」(507.3m)に着く(8時50分)。少し下って登り返 し、だらだらと足を進めていけば、巨大な太刀で断ち切ったような巨岩とその上に祀られた小さな祠 が現れる。竜王山山頂である(9時02分)。
竜王山山頂の祠

祠に向かって、今年1年無事に走ることが出来たお礼のお参りをする。山頂をぐるりと巡る。南西か ら吹きつける風が冷たい。山頂滞在はわずか数分で下山、八坂神社に立ち寄って本殿にお参りし、自 転車をデポした簡易舗装路終点まで戻る(9時35分)。
八坂神社に立ち寄ります少し寒さが緩んできました(棚田の風景)

ここまで下ってくると山が風除けになってくれて日差しもあって暖かい。 少し休憩した後、北へ下り、府道を中山峠越えで杉生に下る。 杉生交差点のコンビニで休んでいるマウンテンバイカーを発見、水分補給を兼ねて立ち寄り挨拶を交 わす。何となく見覚えのあるいでたちだったが、北摂ラリーの主催者と伺って新川さんと知る。同じ エリアで走りまわっていながら、ついぞ出会ったことがなかった新川氏に会えるなんて驚きだ。 やまあそさんが共通の友人ということもあって、すぐ旧知のように会話が弾む。今日は大野山の山道 整備ということで仲間の集まるのを待っているとのこと。20周年を迎える来年の北摂ラリーのコー スを詳しく教えて頂いたり、北摂・丹波のシングルトラック情報などを教えて頂いたり楽しいひと時 を過ごす。 そうこうしているうちにお仲間のみなさんも到着する。何とその中には何年か前に杉生新田でお会い した方までいらっしゃる。 山道整備のメンバーが揃われたようなので、これ以上お引き留めするのも気が引け、北摂ラリーの成 功をお祈りして別れる。 19年ぶりに竜王山に登ってお参りしたら、20年来会いたかった人に会えるなんて、竜神様からの サプライズだろうか。何だか心が温まり寒波も忘れて家路についた。        (本日の走行距離 75km) 2012年12月16日(日)北摂/西半周周回+寄り道(後川春日神社)(2.5万図 福住) 先週末の寒波が緩んで気持ち悪いくらいに暖かくなった。好天の予報に反し、あまり期待できそうな天 気でもないので、いつものトレーニングコースで汗を流すことにする。 午前6時44分スタート。重苦しい雲が覆っている。先週よりウェアを1枚薄くしているのに暑い。走 り出し余り気にならなかった風は徐々に強くなり、杉生に着く頃にはかなり向い風が強くなる。 杉生で水分補給を行い先に進む。杉生新田から泉郷峠を越え天王まで走る。次にこの道を通って天王に 来るのは雪解け後か。北風は強くなってきたが雲がなかなか切れない。籠坊から後川に向かって下る。 このままトレーニングで走りぬけてしまうのは勿体ない気がして、先月後川稲荷で会った人に教えても らった後川上の春日神社に立ち寄る(9時05分)。赤い鳥居には「龍神春日社」の文字が掲額されて いる。ここでも雨乞い信仰が合体しているようだ。
後川上の春日神社鳥居

鳥居脇の説明板を読んで薄暗い杉木立の中の参道を進んでいくと、立派な石垣の上に乗った長床が現れ る。能勢やこの辺りはこういう形式の神社が多いが、この石垣は見事である。
長床

長床の下を潜って石段を上ると社殿が現れる。社殿の脇から鳥が出たり入ったりしている。横に回って 見上げると、無数の穴が開いている。キツツキの仕業だろうか。社殿は巨大な巣箱になっているようだ。
キツツキの穴?

鳥の出入りを眺めているうちに体が冷えて来たので神社を後にする。後川にはもう一つ中村にも春日神 社があるが、天気も全く回復する気配もないし、次回の楽しみに取っておくことに決め、帰路についた。        (本日の走行距離105km) 2012年12月24日(月)三宮/R174往復(2.5万図 神戸首部) 3連休の最終日、一番天気がよさそうなので昨日の篠山100km(レポートはなし)に続いて、日本 で一番短い国道174号の全線往復をすることに。といっても片道187.1mなので往復しても35 0mほどしかない。ポタリングである。場所も知っているし、問題はといえば、今年1番の寒波だけ。 午前6時55分スタートする。昨日に比べて格段に寒い。季節がいい時のお散歩コース、仁川から関学 の裏を通って、苦楽園から夙川に出(7時25分)、後はR2をひたすら西へ走る。予想されたほど向 い風も強くなく、快調に神戸市エリアを東灘、灘と進んでいく。 と、突然南へ大きく曲がる辺りで車線が増え、左端を走っている自転車は三宮方面直進が出来ず、一旦 南に大きく振ってから北に向かって軌道修正。8時10分、三宮駅前交差点に着き、フラワーロードを 左折する。MTBに乗り始めた20年以上前、三宮から長田や西代方面へ何度か走ったことがあるが、 その時はただ真っ直ぐ走っていたら三宮に着いた記憶があったので驚く。
前方の交差点がR174の終点です終点から起点が見えてます

フラワーロードを南下すると税関前交差点に着く。ここはR174の終点である。交差点の手前には 距離(m)と共に、「日本で一番短い国道」の表示も出ている。信号待の間に写真を撮る。もう起点の 標識も見えている。 税関前の交差点を渡ってしまうと、交通量は激減する。187mという距離は街中の信号一つ分の距離 だ。ロードで走ると1分もかからない。すぐに起点の税関本庁前交差点に着く(8時20分)。 三宮駅前から10分、うち半分は信号待ちで停まっていた勘定だ。起点を過ぎて南に行くと第3突堤で ある。
信号待ちが長いので税関をパチリ今度は起点から終点方向を見る

今度は起点から終点に向かう。こちら側にも「日本で一番短い国道」の標識がある。R174の文字は 何か所か見かけたが、逆おにぎり型の『174』という単体の標識は見つけることができなかった。
ここにも「日本で一番短い国道の表示」があります

このR174、自転車で走るのはなかなか大変である。交差点では車線が片道4車線(だと思う)にな るので、直進のタイミングが難しい。 帰路は三宮を抜けてR2の北側の道(何筋か判らない)を取る。追い風基調で快調に走れるとはいうも のの、信号で何度も走りが中断し、体が温まらない。自分にはやっぱりいつものフィールドを走るのが 似合ってるようだ。        (本日の走行距離 55km) 織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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