山を駈ける風になれ2013年 3月号

 
2013年2月3日(日)有馬/鬼ケ島〜水無山(2.5万図 有馬) 
今日は節分。節分といえば「鬼」ということで裏六甲有馬の鬼ケ島(580m)から水無山(65
0m)を訪ねることにする。同じようなイージーな発想の団体にぶつかるかも知れない。

6時48分自宅をロードで出発する。異常に暖かかった昨日に比べると寒いが、それでも平年より
も高い感じ。北寄りの風が強いのと、昨日向い風の中をむきになって走った疲れとでスピードはい
ま一つ出ないが、今日は近場なので急ぐ必要もなく、赤坂峠、天上橋、有野川沿いに南下して、ま
ずは有馬口駅に着く(7時40分)。
駅前の自販機でスポーツドリンクを買い、喉を潤して再び出発。神戸電鉄の踏切を渡り、住宅地の
中を抜ける。単独行の女性ハイカーをかわす。やはり今日は鬼ケ島狙いのハイカーは多そうだ。
林道を行くほどに鬼ケ島が迫る

水無川に沿って付いている地道の林道を行く。鬼ケ島から北に伸びる尾根が水無川に落ちて行くと ころに鬼ケ島への登山口がある。ロードをデポして準備をしていると、さきほど抜いた女性ハイカ ーがやってきて登山口で山登りの支度を始め出す。 言葉を交わす。同じように鬼ケ島から水無山方面に行かれるようだ。一足お先に出発させてもらう (8時00分)。
一直線の登りが続きますアカガシの巨木

しっかりとした踏跡が続いている。殆ど一直線の急登で15分も歩けばアカガシの巨木が現れ、傾 斜は緩やかになり、20分ほどで鬼ケ島の山頂に着く(8時20分)。山頂とはいえないほどの小 さなコブという感じ。これから登る水無山が目の前に聳えている。
鬼ケ島山頂

鬼ケ島を振り返るええ感じの山道が続きます

一旦下って登り返せばすぐに、岩がゴツゴツした水無山の山頂に着く(8時32分)。こちらは北 西方向に展望が開け眺めがいい。胸のすくような高度感が得られる。日が当たると、こんな裏六甲 の山の上でも汗だくになる。しばし休んで休憩の後、水無峠へ下る。
水無山山頂手前の岩場からの展望水無山山頂

峠へは4分ほどで下り着く。右(西)へ下れば深戸谷、左(東)へ下れば水無谷。谷が浅そうな深 戸谷へ下る。
深戸谷の下りにて。こんな階段の激下りも現れます

谷には踏跡が付いている。すぐに仏谷峠からの踏跡と合流する。はじめ涸れた谷底をゴツゴツした 岩に足を取られながら下る道も、堰堤を2−3度、高巻く内にMTBがあれば最高と思えるような 極上のシングルトラックに変わり、やがてジグザグを繰り返しながら下っていくと、行きに使った 林道に合流、デポ地に戻る(9時15分)。 予想された節分→鬼→鬼ケ島と連想するハイカー達もおらず、深山幽谷を一人占めにしたような山 歩きを堪能。 このまま真っ直ぐ帰ると40kmにも満たない距離なので、有馬口から日下部まで北上(9時50 分)、そこからR176を南下して帰路についたが、追い風にも助けられ、家に帰ったら、まだ1 0時半だった。        (本日の走行距離 47km) 2013年2月24日(日)北摂/杉生折り返し雪中トレーニグ(2.5万図 木津)  今年はいつまでも寒い。特に週末になると寒波がやって来るような気がする。とはいうものの今日 は「曇時々晴、最低気温3℃」という予報なので西峠、曽地奥の峠を越えて篠山に向かうことにす る。 午前6時24分スタート。随分日の出が早くなってきた。朝のうちは西の風ということで追い風を 利用して川西能勢口まで今年一番の快走。県道を北上してもいいペースは衰えず気持ちよく走って いると、鶯の森手前で北の方の山が雪のカーテンに包まれて見えないことに気づく。 「またか。先週も雪の中を走ったよな」などと思いながら走っていると降りは本格的になってくる。 紫合を過ぎ北田原に向かう頃には路面も雪が積もりそうな感じに変わる。 舗装路を走っているのに目の前に広がる光景はシクロクロス状態。篠山まで走るのは無理だけど、 せっかくいいペースで走っているのでペースが維持できるところまで走ってみたい。 万善、木津と過ぎ、楊津まで来たところで周りの景色が“ええ感じ”になってきたので道路脇にロ ードを停めて写真撮影タイムに移行。とは言ってもバッグからデジカメを取り出す手の上にもどん どん雪が落ちてくる。短時間にこれだけ降るのを経験するのは久しぶり。MTBで圧雪路を爆走し ていた94−95年頃の思い出が懐かしく甦ってくる。
雪中トレーニグ

とはいうものの吹雪く中をロードで走るのはしんどい。ペースを少し落とし、取りあえず行ける所 まで行ってみようと“走る笠地蔵”と化しながら7時45分杉生に着く。 気温3℃。やはり気温は高い。このまま走れないこともないかも知れないが、雪が止みそうにない ので今日はここで折り返すことにする。 “復路”は追い風といいながらも雪が目の中に飛び込んできて痛い。ハードな状態なのに満足感が あるのは、思ったよりいいスピードで走れているからか。それとも“雪遊び”が出来たからか。き っと後者に違いない。 川西市街地が近くなってくると、雪も止み、日差しが差して暖かくなってきた。北に向かう同好の 士とすれ違う。彼はどこまで走るのだろうか。靴の中まで雪解け水が沁みて足先が冷たい。とっと と帰って温まろう。篠山まで走れなかったのは残念だが、雪中トレーニングをやった、ということ にしておこう。        (本日の走行距離 68km)

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