山を駈ける風になれ2014年 1月号

 
2013年12月14日(土)北神戸/岡場の小丘陵を訪ねる(2.5万図 有馬) 
週末になると寒くなる。お蔭で体は寒さに慣れたが、ハブがいよいよイカれてきたようで、ここ
2−3週、足にストレスを感じて、走りも今いちだ。とはいえ、走るのを止めるとその次の走り
が更に辛くなるので少しでもいいから走っておきたい。

どこまで走るとも決めずに6時41分、自宅をスタートする。いつものように旧のR176を川
西能勢口まで走り、県道12号を北上する。西風が強くなるという予報だったが、今のところ風
は殆どない。
自分が着ぶくれしているせいもあるが、なかなかペースが上がらない。でも横を追い越して行く
クルマの中から、「頑張って〜」と声を掛けられると、その気になってペースを上げてしまう。
そんなことをしているから余計に足にくる。

栃原を過ぎたところで、六瀬中学の前を通って上佐曽利に向かう。何故か例年12月に1回は笹
尾峠を越えて上佐曽利にやってこないと気が済まないようだ。
8時07分、上佐曽利の自販機コーナーで水分補給を摂る。暖かいココアを飲みながら上之岳か
ら鳥飼山に連なる北摂の低山群を眺めるとほっとする。

水分補給の後、西に向かう。波豆の交差点で左折しようかと思いながらそのまま直進、しんどい
のに大坂峠を上る。まあまあのペースで上り切れば、ついでに切詰峠も越えて三田市街地まで出
てみようとなる。

結局、志手原(今は「有馬富士公園口」)交差点まで走り、三輪へ下る。ここから真っ直ぐ帰路
についたのでは物足りない。日下部まで南下したところで、有馬口方面の道に分岐、“いちごロ
ード”を南下して、有馬口方面への緩い上りに入る。
このまま有馬口まで走るか、どこかで折り返すか、思案しながら走り続ける。
「北岡場」というバス停を過ぎる。『北酒場』みたいな語感だなと、一人バカなことを考えなが
ら走っていると、岡場駅手前の右手(西側)に雑木林の丘陵があるのを見つける。地形図の26
7m標高点がある丘陵である。藤原台の住宅地に囲まれるようにして小山が残っている。住民の
憩いの森になっている可能性もある。
「よし、あそこへ行ってみよう」と勝手に決め(ほんとはいい加減どこかで折り返したかった)、
岡場駅前のロータリーを横目にみながら、丘陵の南側を回り込んで上ると、「岡場公園」となっ
ていて、ミニ自然公園として整備されているではないか(9時17分)。
山頂まで担ぎ上げます

南西端には「山頂へ」の表示があり、擬木階段が設けられており、歩く事1〜2分で“山頂”に 着く。頂上部は展望台になっていて、六甲最高峰や有馬温泉、有馬富士方面の方角が示されてい る他、三宮の方角まで示されているのが、お散歩気分で登れる丘、という雰囲気が出ていて面白 い。 元々の山の名前でも拾えるか、と思ったが残念ながら公園案内図にも「山頂展望台」としか標記 がなかった。
12月なのにツツジが咲いてました冬枯れの頂上

一日中、日当たりがいいのだろう。コバノミツバツツジが早くも咲いている。昔千苅で1月に咲い ているのを見た事はあるが、12月に咲いているのを見たのは初めてだ。春になったらもう1度 咲くのだろうか。そんなことを考えながら帰路についた。        (本日の走行距離 69km) 2013年12月23日(月)神戸/市街地の超低山ポタリング(2.5万図 神戸首部)  2年連続で年末前の神戸市街地ポタリング。去年の日本一短い国道散歩に続いて、今年は市街地の 中にある“山”を訪ねてみようということで、湊川神社の北側にある大倉山を目的地に決める。 この3連休、ようやく最終日になって穏やかな好天となった。昨日はいつもの北摂トレーニングを 行ったが、走り出して1時間した辺りから雨、杉生を過ぎる頃から霙、雪へと変わる悪天、泉郷峠 の下りは積雪が半凍結の状態、まともに走れる状態になく、早々に予定を短縮して戻ってきた。( レポートなし)そんなこともあり、今日は気持ちよく走りたい。 午前6時50分スタート、宝塚から山沿いのコースを走って、夙川でR2に合流、一路西へ向かう。 この時期なのでやや向い風は仕方がない。昨日の足の疲れか、天井川のアップダウンの繰り返しは 結構堪える。 国道が大きく南へカーブするところでR2を離れ、王子公園駅へ向かい、王子公園の南側を西に走 ると、あれ?新神戸駅じゃないか・・・。 一本通りを間違えていたようで、軌道修正、地下鉄山手線が走る道路まで下って西へ進むと、県庁 前で道が2つに別れ、またもや不安に。結局、この道はすぐに合流するのだが、ふだんこういう市 街地を走ることはないので、山の中のシングルトラックを走る以上に難しい(地図を見れば問題無 いのだが・・・)。 ま、どうにかこうにか、8時25分、「大倉山」交差点に到着する。自宅から31km少々、散歩 にしては、思ったより距離があったかな、という感じ。
交番の角から公園に向かいます

公園入口脇に地下鉄駅の入口と交番がある。交番の横の道を奥へ行くようだ。特に入口に『大倉山 公園』といったものは見当たらない。自転車を担ぎ正面階段を上り、ジョギングしている人の後を 追っかけながら、東屋のある展望台に登る(8時33分)。
大倉山の最高点、展望台

市街地の真ん中にありながら緑豊かな公園で、北の六甲の山並みの眺めが美しい。もともとこの小 丘陵は安養寺山と呼ばれていたが、明治時代に財閥の大倉喜八郎の別荘だったことから『大倉山』 の名が定着したようである。 地形図には、この展望台に標高47.7mの電子基準点が記されているので探す。足元に丸い基準 点付属標を見つける。ということは・・・と金属製のポールを見上げて、これが電子基準点である と知る。
長年のクセでどうしても地面に目が・・・付属標電子基準点が建ってます

如何せん電子基準点を見るのは今日が初めて。いつもの癖で足元ばかりを探していた。これならず っと前から視界に入っていたのだが・・・。 小春日和に誘われるかのように、近所の老人達がのんびり散歩をしているのを見ながら暫し休憩す る。 時間があれば、更に西にある会下山(昔、歴史の教科書に出てきた遺跡の見つかった山とは別の山 )も訪ねてみたいところだが、この後の予定まで時間も無いので帰路につく。それにしても市街地 は信号が多くて走りにくい・・・。        (本日の走行距離 61km)

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