山を駈ける風になれ2006年 6月号
2006年5月3日(水)宍粟/黒尾山(2.5万図 安積)
GW後半5連休スタートに合わせ、春のスペシャル・ツーリングを敢行する。一昨年のGWウィーク
の後山連山縦走に続いて、今年は兵庫県最南端の1,000m峰、黒尾山を自宅からダイレクトで目
指す。
午前4時58分スタート。体力のほどは定かでないが、朝から気合十分。こんな早い時間に出発する
のは久しぶりだ。勿論今日のツーリングの相棒はロード・レーサー。
日中は22℃くらいまで気温が上がるとのことだが、朝はやや寒いくらい。気温6℃の赤坂峠をじっ
くりペースで越えると、徐々に体もほぐれてきて調子が上がり出す。
淡河(6時01分)、国包(6時40分)と通過し、加古川左岸の堤防沿いの道に出ると、上荘橋で
川を渡り、県道神戸加古川姫路線に入る。交通量もアップダウンも少なく、姫路へショ−トカットで
きると考えてのこと。
部分的に向い風に悩まされる箇所もあったが、初めて走る道は新鮮で、桶井山と高山の間を越える峠
道も難なくクリアすればもう姫路。7時35分には姫路天神前交差点に到着する。
国道(以下Rと略す)2号線に出て、モーニングを食べられそうなファミレスを探しながら走り、腹
ごしらえのあとは、R29分岐さえ見失わなければOK、とお気楽を決め込めば、あに謀らんや、姫
路中心部は西行き専用と東行き専用の2号線に別れており、考えていたルートは東行き専用なのでアウト。
仕方なく、姫路駅の一本北側の広い道路を西に走るが、シャッターの下りたオフィス街で休憩できそ
うなところは無し。おまけに信号にひっかかりまくりで気持ちよく進まない。結局、中心部ももう終
わりかという土山7丁目にあるコンビニの駐車場で1回目の軽食休憩をする(7時53分〜8時02分)。
エネルギー補給は出来たが、一体ここはどこだろう。「はりまたかおか」の駅のすぐ北を西に向かっ
ているから道は合っているようだ。夢前川を渡ったところで右折、北に向かう。手持ちの10万図
(ロードマップ)では、R29と書かれているが、実際は県道724号である。
本当に合っているのか不安半分で走っていると、いつの間にか走っている道はR29に変わっており
一安心。おなかも満たされて、道の不安もなくなれば、次に出てくるのは生理現象。山が道路脇に迫
っているところでマーキングを済ませ、何の問題もなくなればもう長野(旧宍粟郡安富町長野、9時
02分)。昔走った時は辛かった覚えのある安志峠も簡単にクリア、いっきに下って山崎へ(9時11分)。
少し交通量が増えたと思ったが、町の中心部を抜けるとまたのんびり走れるのどかな道に変わる。こ
れで向い風さえなければ言うことなしだが、帰りは追い風に変わることを楽しみに黙々と北上を続ける。
道路マップで山崎と黒尾山登山口分岐となる安積間の距離を19kmと見ていたので、まだまだと思
って走っていると、いきなり『安積橋』と書かれた交差点が現れ、伊和高校前に着いてしまう(9時49分)。
というのも、実は事前に安積手前にあるコンビニで腹ごしらえをする予定だったからである。確かに
1.5kmほど手前にコンビニがあった。あそこだったのか。予定時間よりもかなり早いことではあ
るし、コンビニまで戻って腹ごしらえを済ませ、再び西安積に戻る(10時10分)。
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黒尾山(西安積より) |
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正面に堂々とした山が見えている。あれが黒尾山か。麓との標高差は850m。さあ、どれだけかか
ってあの山頂に辿り着けるだろうか。気合を入れなおして、短いが急な坂道を上りきり、八幡神社の
前を通って、普門寺の横手に出、登山口に繋がる林道に入ると、残念なことにロードではパンクの恐
れがある荒れた道。仕方なく自転車を押して歩くことに。標高約500mの登山口まで相当かかりそうだ。
植林帯の中を地道の林道が続いているさまは、ホームグラウンドの氷上や青垣の山歩きを連想させる。
このまま押して行っても自転車に乗れるわけでなし、どこかデポできるところがないかと探しながら
歩いていると、ちょっとした駐車スペースがあり、クルマが3台停まっている。その脇にロードを
“駐車”(10時35分)。身軽になったところで再び歩き出す。
停めたところは第3駐車場のすぐ下だったようで、新緑のグラデーションに包まれた美しい稜線を見
上げながら歩くうちに登山口に着く(10時55分)。
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新緑とヤマザクラ | ここから登山口 |
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登山口には、コース案内板が設けられている。左、中央、右と3つのコースがあるようだ。山頂まで
の距離が最も長いのは右コース、中央コ−スは最短だが傾斜がきつそう。結局、中をとって左コース
を行くことにする。
歩き始めてすぐに“黒尾の名水”と書かれた水飲み場が現れる。冷たい水を掬い顔を洗う。さっぱり
したところで、山道を分け入る。
登山口に案内板が掲げられ、簡易登山届受付所まで作られていたので、無意識のうちに安易に考えて
しまっていたようだ。簡単に山頂まで行けると思っていたが、とんでもない光景が目に飛び込んでくる。
谷一面を埋め尽くすかのような倒木の嵐。植林された木々が根っこからなぎ倒されている。一昨年秋
の台風によるものであろうか。最初こそ倒木の上を跨いだり、くぐったり障害物競走よろしく山道を
トレース出来ていたが、やがて山道がどれかも判らなくなるほどの倒木地帯が現れる。
いつものヤブ山並の手強さになってきた。とはいえ、適当に植林帯をよじ登って山頂を目指せるよう
な規模の山ではない。慎重に山道の痕跡を追いながら格闘すること15分、ようやくの思いで倒木地
帯をクリアする。はっきりいって初心者にこの道は危ないかも知れない。また、下りにこのコースを
選んだら、間違いなく道をはずしてサバイバルしながら谷を下ることになりそうである(少なくとも
私の場合)。
倒木地帯から解放されると時々満開のヤマザクラが出迎えてくれる雑木ヤブの中の気持ちのいい山道
に変わり、次第に谷から離れていく。登り始めてから50分ほどで、せり出した巨岩の下に祠が祀ら
れた場所に着く。虚空蔵堂である(11時42分)。中央コースと合流する。
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虚空蔵堂 |
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シカ除けネットの倒れたところから歩きやすい、背後に展望の広がるササ原を行く。既に凄い展望で
ある。振り向いて正面に見えるアンテナが数本立った山は暁晴山だろうか。重畳たる山並が大海原の
ように広がっている。
前方を3人の中高年ハイカーが歩いている。ゆっくり登っておられるので声をかけてかわす。クルマ
で来て、登山口からの歩きではウォ−ミング・アップ不足かも。結局最後まで傾斜がゆるやかになる
こともなく山頂に着く(11時52分)。
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黒尾山山頂 文字通り360度の展望
| 山頂からは雪を頂いた氷ノ山が見える |
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絶景である。思わず声をあげて叫びたくなるほどの景色が広がっている。北に目をやると残雪をまと
った氷ノ山がはっきり見える。右裾から頭をちょこんと覗かせているのは鉢伏山か。
山頂には方位版が設置されていて、どの方向にどの山が見える、と書かれているが、この付近の山域
に詳しくないので、どれがどれやらよくわからない。はっきりしているのは凄い眺めだということく
らい。廃墟となった鉄塔越しに後山や日名倉山も見えているがちょっと霞んで判りづらい。暫くベン
チに腰掛けて大展望を心ゆくまで楽しむ。
山頂直下でかわした一行が登ってきて、バーナーに火を付け始めた。山頂で俗っぽい料理の匂いを嗅
がされてはかなわない。退散することにしよう。
下りは中央コースをとることに。足が休まることのない激坂下りが続く。距離があるだけに結構辛い。
途中で写真を撮りながら下っても35分で登山口まで戻ってきてしまった。登りの途中で出会った山
仕事のおじさん達と二言三言 言葉を交わす。
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下りは中央コ−スを。ほんとにダダ下りのコース |
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林道を下り、途中の湧き水ポイントで手を洗ってデポ地へ(12時56分)。車は3台停まったまま
だ。15分ほどかけてようやく乗車できる場所まで下り自転車に跨る。あとは追い風に乗って一路姫
路(妻の実家)を目指すだけ。
期待された追い風は途中から風向きが変わり南西寄りの向い風になったが、まあそういうもの。途中
で本日3度目のコンビニ休憩をしながら15時過ぎには姫路に到着することができた。
(本日の走行距離166km)
2006年5月4日(木)姫路/小赤壁+木庭山 (2.5万図 姫路南部)
昨夜は妻の実家でゆっくり。私のわがままなツーリングの拠点にさせてもらうことだけでも心苦しいの
に、ご馳走攻めとあっては本当に申し訳ない。
今日は自宅(宝塚)に戻るだけだが、ただ真直ぐ帰ったのではつまらない。以前から気になっていた八
家にある小赤壁に寄り道することに。
小赤壁といえば当然思い起こされるのは本家、中国の赤壁。AD208年魏の曹操と呉の孫権、後に蜀
を作った劉備の連合軍との間で行なわれた戦い。この一戦により曹操の中国統一の夢破れ、三国時代を
迎えることになるのは、『三国志』好きでなくとも誰もが知っているお話。
実際の赤壁を見たことがないので、どれくらいのミニチュア版なのかわからないのがいいところ。それ
でも長さ900mに渡って続く海食崖という。
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小赤壁 |
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5時44分、用意が出来たところで出発する。早朝の姫路市内は車もほとんど走っておらず気持ちがい
い。どこまでも平坦なので多少足に疲れが残っていても問題ないが、今日はその疲れもないようである。
対向車線をツーリング車に跨った人とすれ違う。彼はどこまで走りに行くのだろうか。
白浜を過ぎ、前方に高坪山が見えてきたところで右折、古い街並みの中を八家から木場へと抜けて6時
20分、木場のヨットハーバーの横に着く。波の音が聞こえる。小赤壁の解説板がある。どうやら命名
者は頼山陽のようである。
堤防に上がって、岩場を歩けば若者が3人ほどギターの練習をしている。こんな朝早くからギターの練
習とは今の若者はえらく健康的な市民になったものだ。フォーク・ギターにせよ、エレクトリック・ギ
ターにせよ、自分達の時代はギターは自由の象徴であり、体制批判のメッセージを伝える手段であった。
かくいう私自身もすっかり健康おじさんになってしまったが・・・。
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山頂には木庭神社がある | 舟を見送って家路を目指す |
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そんなことはさておき、崖を眺めながら端に設置されたコンクリートの階段を上がって海食崖の上に出る。
大きな岩の横を通ると神社が建っている。『木庭神社』とある。この辺り一帯を木庭山と呼ぶようだ。
“木場”と“木庭”は同一だろう。
標高61mの木庭山の上は公園風になっていて展望台まで設けられている。展望台の上に登れば、沖へ向
かって走り出すボートが一艘。やがて豆粒のように小さくなって視界から消えていった。さあ、帰るか。
(本日の走行距離 96km)
2006年5月6日(土)六甲/最高峰〜林山〜奥池 (2.5万図 宝塚)
林山(745m)は六甲最高峰の東1.5km、芦有と奥池の間に位置する山。地形図に名前が記されて
いるのに、どの六甲山関係のハイキングガイドにも紹介されていない山で、以前から訪問する機会を狙っ
ていた山である。
まだまだ晴天が続く今年のGW、家でのんびり休んでいたのではお天道様に申し訳ない。一昨日合計26
2kmを走って帰ってきたばかりなので、いささか足に疲れは残っているが、こんな時こそショートコー
スを楽しまないと・・・。
5時47分、MTBを引っ張り出して走り出す。いつもロードにばかり乗っているので、2インチのタイ
ヤ幅はとてつもなく安定感がある。まずは有馬を目指す。今日は少々しんどくても足と相談しながら自分
のペースでゆっくり走りたい。というわけで、国道を避け有馬街道を走る。
ふだんより2−3枚軽いギアで淡々と上れば、なんとか途中休憩することもなく、有馬の瑞宝寺公園横に
まずまずのタイムで到着(6時34分)、一息ついて魚屋道の入口に(6時38分)。このコースはMT
Bで六甲に登る時の定番になってしまった。
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今日も魚屋道から山頂を目指す | 溢れんばかりのツツジ |
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今年の正月3日に走った時は、積雪が凍りついており、歩くのも滑って大変だったが、今日は新緑の中を
行くので気持ちいい。これまでこの時季に走ったことが無かったので気がつかなかったが、実にミツバツ
ツジの多い道である。こぼれんばかりに咲くツツジの中を走ると疲れも忘れる。
7時34分、何度も立ち止まって写真を撮ったわりには早くに一軒茶屋の前に着いた。更に5分かけて六
甲最高峰に登る。ここでもお約束の登頂記念写真。山頂は雲の中。南西よりの強い風が吹き荒れ、半袖ジ
ャージ1枚の身には寒さがこたえる。じっとしていると冷やされた汗で風邪をひきそうなので早々に一軒
茶屋まで下る。
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無茶苦茶寒い六甲最高峰 |
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さて、ここからが本日のメインである。林山を目指す。
昔、中学か高校の遠足で、西宮の鷲林寺から熊笹峠を通って六甲に登ったことがある。あの時、熊笹峠近
くで一旦芦有(ドライブウェイ)を横断した記憶があるが、その後は山道を歩いて、鉢巻山の辺りに出た
記憶がある。
ということは、鉢巻山の辺りから芦有に沿って山道があるということだ。但し、30年以上も前のことな
ので、今も残っておれば、だが・・・。しかし、地形図の『芦有』の『芦』と『有』の間に高塔の記号が
付いているので、期待は持てる。
望みを託して鉢巻山まで雲上の舗装路を爆走、鉢巻山の南を回りこんだところで、右車線に移動し、コン
クリートのガード越しに谷側を覗き込みながらゆっくり下る。
と、下からロードに乗った人がゆっくりゆっくり上ってきた。挨拶を交わす。でも反対車線をとろとろと
下ってくるマウンテンバイカーは彼の目には不審に映ったことだろう。走るのは舗装路とは限らないのが
MTBなんだけど。
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鉢巻山の東側からガードレールを 乗り越えて山の中に入る |
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あった。芦有のゲートが下に見え始めるカーブのところに、『奥池へ』という木の札がかかっているでは
ないか。これだ。MTBを抱え上げ山道に入れ、続いてコンクリートのガードを跨ぐ。乗用車が一台横を
通り過ぎる。ひょっとするとドライバーには谷へ飛び降りようとしているように見えたかも知れない。
山道はすぐに人1人分の幅のシングルトラックに変わる。地形図の高塔マークの施設跡(何の施設だった
か不明)を過ぎ、するすると下ると工事現場の資材置き場の跡のようなだだっぴろいスペースに出る。
削り取られた斜面に赤テープが巻かれた木の枝が見える。MTBをデポ。四つん這いになって登るとクマ
ザサの中に踏跡が続いている。ところどころ、首まで埋まるほどの箇所もあるが、踏跡はジグザグで傾斜
も緩く、簡単に林山の山頂に着く(8時14分)。登頂標もない静かな山頂で、樹幹越しに奥池の水面が
光って見える。踏跡は更に南に向かって続いている。
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林山山頂の様子 |
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再びクマザサの海を泳いで工事現場の資材置き場に戻る。正面に水無山が見える。奥池方面に向かっては
道標が立っている。
MTBを担いでいっきに山道を登れば、素晴らしい連続乗車のシングルトラックが待っている。だだ〜っ
と走って辿り着いたところは熊笹峠(8時38分)。道は右に曲がって下っているだけだが、よく見ると
4ツ辻になっている。
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連続乗車のカッ飛び道 | あっという間に熊笹峠 とかが尾山は正面のクマザサを分け入る |
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せっかくここまで来たのだから、とかが尾山(Ca720m)も踏んでおこう。MTBを峠にデポし、正
面のクマザサをかき分けてとかが尾山に着く(8時48分)。とはいってもどこが頂上部かわからない。
ただ、ここも辺り一面満開のミツバツツジが楽しめる。
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とかか尾山山頂付近もミツバツツジの大群落 |
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峠に戻る。ここから奥池までの道は断続的に連続乗車が楽しめるのりのりコース。地形図の傾斜ほどには
急斜面ではなく、いっきに下ってしまうのがもったいないコースが続く。一旦芦有を横断する。もう終わ
かと思ってもまだしばらくのりのりコースは続き、やがて奥池に出る(9時16分)。
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奥池へ向かう快走路 | 奥池到着 |
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ここからゴロゴロ岳経由で鷲林寺まで山道は続くが、観音岳から鷲林寺に下るところは、全く乗れないの
で奥池でMTB山行は終了。蛇谷からハイキング道を走って芦有ゲート下まで下ってくれば渓流にヤマザ
クラの絶景ポイント。
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ヤマザクラの残る芦屋川上流 |
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いいGWを過ごすことができた。今日のコースは昨年の蛇谷北山コースよりも乗車率が高い。六甲は懐が
深い。まだまだいいMTBコースがあるかも知れない。そんなことを考えながら2号線(国道)に出れば、
MTBで夙川公園に向かうおじさん発見。ペダルを回す足取りから初心者か、季節サイクリスト。MTB
の醍醐味はこんなところを走っていたんじゃわからないんだけどなあ・・・。思わず教えてあげようかと
思うくらいいい気持ちで走れた今日のツーリングであった。
(本日の走行距離 45km)
2006年5月21日(日)能勢/暮坂峠〜点名暮坂 (2.5万図 妙見山)
昨年秋から少しずつ行なっている“能勢の無名の低山を訪ねる”シリーズ第6弾。本当は丹波市方面へ遠
出をする予定だったが、昨日、京都へ『源氏物語絵巻』と『鳥獣戯画』を観に行って待ち行列の連続に博
物館を出た頃にはヘロヘロ。というわけでちょっと近場の表記コースになったという次第である。
5時47分、少し冷たい空気の中をロードで出発。川西能勢口周りで杉生まで走り(7時00分)、水分
補給の後、中山峠を越えて能勢に入り、森上のコンビニで食料を調達。府道を北上し、天神橋から細い道
を上り、暮坂峠に到着する(7時42分)。
暮坂峠は南に大きく開け、奥の院、野間山から妙見山に続く山並みが美しい。
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暮坂峠南側の広場 |
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さて、暮坂への登り口を峠南の伐採した植林帯に求める。ロードをデポし、刈り払われた斜面をシカの足
跡を追って稜線に登る。ほんの2−3分の行程である。稜線に出るとかすかに踏跡が続いている。
執拗なくらいに赤テープが続いている。5分くらいでCa350mコブに出る。ささやぶが深いが西に展
望が開けており、本日の山歩きコースで唯一のビューポイントである。枯れかかった松の木に巻きついた
フジが見事な花を付けている。
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手前のCa350コブのフジ | 点名暮坂山頂 |
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緩く下って登り返す頃からはっきりとした山道に変わり歩き易くなる。すぐに広い頂上部に着く(7時5
9分)。雑木に覆われ展望は無いが野鳥の声に包まれた静かな山頂である。中央に4等三角点が埋まって
いる。377.7m点名暮坂である。登頂標が2枚架かっている。
尾根は西と南に張り出しているが踏跡は無く、はっきりと続いていた山道は山頂で途切れている。無理に
南尾根を辿ってもロードをデポした峠まで歩いて戻らないといけないし、あっさりと元来たルートを戻る。
見晴らしのよい峠で早めの軽食タイムを摂る。日曜日である。世間ではまだまだ寝ている家も多いだろう
にもう本日2回目の食事というのもおかしいな、などと一人考えながら食事を済ませる(8時30分)と、
暮坂峠をあとに南へ爆走。清清しい風も追い風に変わり、気持ちよく能勢路を駆け抜けた。
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暮坂峠から南へカッ飛ぶ |
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(本日の走行距離 81km)
織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。
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