山を駈ける風になれ2006年 12月号

 
2006年11月3日(金)琉璃渓/金山(2.5万図 埴生)  
金山は亀岡と南丹市(旧園部)との境にあるというより、琉璃渓にある標高692.3mのヤブ山である
といった方が判りやすいかもしれない。私にとっては北摂の未踏峰で最も標高の高い山である。
実は、この山には7年前(1999年11月)亀岡の畑野と園部の大河内とを結ぶ山道の鞍部から境界尾
根通しで行こうとして撤退した経緯がある。境界といっても切り開きも踏跡も無く、密集した雑木藪。ど
うにも進めず、すごすごとロードを担いで亀岡の畑野側に下り、造成地のような南斜面で、当時親しかっ
たコンビニのおやじさんにおまけでもらった丹波地鶏のゆで卵(これがしっかりしていて薄皮が剥きにく
かった…^^;)を頬張りながら、いつかはリトライを、と心に誓った山である。

秋も深まり、朝から好天が見込まれる中、ロードで出発する(6時05分)。川西能勢口回りで県道を一
路北上する。移瀬で前方にローディー発見、石道で追いつきパスする。ん?季節サイクリストだっかたか。
ゆで卵をもらったコンビニの前を通る。おやじさんは5年ほど前に急死、今は経営者も変わり、朝も遅く
からしか開かないので以来立ち寄ったこともない。
杉生で水分補給を行い、ゆっくりと杉生新田、泉郷峠、天王と走り(7時59分)、岡牧場分岐を越えて
るり渓に。ローリング族対策に設けられた黄色いでこぼこラインに辟易しながら大河内分岐(8時24分)、
少憩の後別荘地が並ぶ杉ケ沢方面に向う。
杉ケ沢分岐金山登山口付近はログハウスだらけ・・・

以前訪れた時はバブル崩壊で廃墟になった別荘が並んでいたものだが、また景気がよくなったということ なのであろうか、新しく区割りをしてログハウスが立ち並び始めている。1.6kmで110m上る道で ところどころ斜度14−5%はありそうな坂道が現れる。それでも15分も上れば突然なだらかになり、 別荘地が一転、農村風景に変わる。この景色の急な変わりようは、一度訪れて知っていても驚く。 ヒルクライムに夢中になっていたので予定地を行き過ぎてしまった。150mほど戻って、左に折れ、山 に向って一直線にのびる激坂を上る。上から軽トラで下りてきたおじさんに、この先道無いよ、と言われ る。そうですか、と明るくかわす。そんなことは百も承知、二百も合点だ。 突き当たりの水道施設の横にロードをデポし、造成中の現場を通って山に入る(8時47分)。金山は西 南西方向だ。造成地を抜けると幅のある林道が谷奥に向って続いている。林道の終点で山道が右上に向っ て付いている。 この道を行けば正解だったのだが、谷筋に沿って踏跡を直進する。すぐに踏跡は無くなるものの、落ち葉 の堆積が美しいあたかも手入れされたかのような疎林の谷と変わる。沢を左手に見ながらけもの道を辿る。 やがて谷はだんだん荒れはじめる。右手の尾根に退避する。踏跡は無いが谷筋よりは歩きやすい。 このまま登り切って左に回り込めば山頂、と登り詰めるといきなり三角点の埋まるポイントに飛び出した (9時11分)。いきなり金山山頂である。三角点周辺は密な雑木ヤブで全く展望は無い。登頂標が一枚 掛かっているだけの静かな山頂だが、意外とゴミが目立つのが残念である。
金山山頂ようやく山道に乗りました

他に山道も無さそうなので来た尾根を戻る。ところが途中から山道が現れる。何だこんなところに道があ ったのか、と下っていくと最初に林道奥で見た右上へ回り込む道だった(9時28分)。 舗装路に戻って大河内、宮前、柊峠と走り継ぎ、一庫から畦野まで下ってくると前方にローディー。抜き つ抜かれつの後いっきに振り切ればもう川西の銀橋。最後まで気持ちよく走れた1日だった。      (本日の走行距離104km) 2006年11月5日(日)宝塚/広小場〜青葉台(1万図 宝塚)   今年の3連休は3日とも好天。今日も絶好の行楽日和だ。朝のうち少しだけ時間が取れるので、こういう 時にとっておいた表記の超近場コースを走ることに決める。広小場は三角点の点名で生瀬大橋東詰から宝 塚市北部西谷地区へ向かう途中にある長尾山霊園の奥にある。 今日はこの三角点から鉄塔の立ち並ぶ尾根伝いに青葉台まで走ろうというプラン、勿論MTBである。 6時27分出発。連日晴天が続くと空は朝から春霞のように煙っている。生瀬大橋を渡り、十万辻への県 道に入る。いきなり斜度11%の直線の上り坂、それが済んでも延々上りは続く。長尾山霊園へは左に折 れる。ぐいぐい標高を上げて行く。ラビスタのマンション群が眼下に広がる頃、朝日が東の稜線から顔を 出す。
マンション群のむこうから朝日が・・・

ゴルフ場への分岐を見送り、霊園管理事務所の前を通り、突き当たりを右へ曲がって墓地の横の急斜面を 駆け上がる。このあたりと見当をつけたところからいっきにヤブの中に突っ込めば、三角点のまん前に出 た(6時51分)。標高257.8m4等三角点広小場である。
広小場山頂

雑木林に覆われて見晴らしはきかないが、南北に踏跡がある。登頂標が1枚架かっているのには驚いた。 マニアな三角点ハンターがいるのが北摂である。 踏跡を南に辿る。目標物は進行方向の先に見える紅白の大鉄塔である。私の家からも見える大鉄塔で、南 北と東西の2本の高圧電線がこの鉄塔でクロスしている。少々深いシダ藪もあるが、ほぼ全線乗車のご機 嫌シングルトラック、途中で現れる分岐を右へ走ると大鉄塔の南5mくらいのところに飛び出す(7時05分)。
大鉄塔へ向かう高圧電線がクロスする大鉄塔

ここからは少し広めのシングルトラックになって、ますます走りやすくなる。道なりに快走すれば、すぐ に北神戸線No18の鉄塔横に。ここから眼下に中国道、武庫川、対岸に生瀬高台、そして背後に大きく こぶのような盛り上がりを見せる岩倉山の雄大な景色が広がる。
標識まで現れる快走路No18鉄塔

この鉄塔から西に進めば、高倉岩の真上の断崖に出る筈だが、それらしき道がわからないまま、快適シン グルトラックが続く。青葉台のハイキングクラブの方が作った標識まで現れる。マニアックなルート設定 のつもりだったが、いざ走ってみるとまったくご機嫌な初心者コースである。
ほんとうにいい道です左、花の峯。右、青葉台

いっきに走ってしまうのが勿体なくて、途中何度も立ち止まりながら、分岐が現れるたびにちょっと奥を 覗いてみる。とにかく分岐の多い尾根である。ただ不用意に西へ入るのは危険である。どこで武田尾渓谷 へ切れ落ちる断崖の上に飛び出すかわからない。 ふたたびMTBにまたがって快走路を走る。すぐに左に分岐するポイントが現れる。花の峯へ下る道だろ う。分岐を見送ってそのまま直進する。No19鉄塔を横目にみて走れば、おっと、いきなりゴールの舗 装路だ(7時25分)。 青葉台高区配水漕の横に飛び出した。それにしても何と山の上まで住宅地が上がってきていることか。わ ずか1.2kmのシングルトラックではあったが、ほぼ100%乗車のご機嫌コース。そして帰りは青葉 台から西宝橋まで標高差110mのダウンヒルのおまけつき。1時間少々ではあるが、充実した走りを楽 しむことができた。      (本日の走行距離15km) 2006年11月25日(土)篠山/紅葉巡りツーリング(2.5万図 篠山)   久しぶりにいい天気となった週末、どこか低山を登りにいこうかと思いましたが、やっぱりこの時季は紅 葉も楽しみたい。先週は奥能勢の雑木林の紅葉を(レポートありません)、今日は篠山の紅葉がきれいな お寺を訪ねてきました。 みなさんに紅葉のおすそわけです。 ≪大国寺≫ 丹波茶で有名な味間地区の中心部にある大国寺。実は紅葉の名所です。

≪洞光寺≫ 篠山盆地を西から東へ走り、東本荘にある洞光寺へ。毎年のように訪ねているのですが、いつも紅葉に早 かったり、遅かったり。でも、今年はこんなに美しいモミジに出会うことができました。

≪宇土観音≫ 篠山城址まで戻り、お城周辺の紅葉を楽しんだあと、宇土観音へ。境内のイチョウとお寺の背後のモミジ を楽しんで帰宅しました。

     (本日の走行距離125km) 織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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