山を駈ける風になれ2007年 2月号

 
2007年1月3日(水)北摂/丸山〜281尾根〜東山橋(2.5万図 武田尾)  
年が改まりました。2007年の“初走り”は「山駈け」のタイトルに恥じないようにMTBで宝塚と三田と
神戸市北区の境界あたりの低山を走ることに。

午前7時自宅をスタート、川西能勢口回りで県道を北上、万善にあるコンビニで食料調達をして、木津から峠
越えで上佐曽利へ入る(8時22分)。わざわざ大回りして走るのは年末年始に増えた体重を少しでも軽くす
るため。まあ、これくらいの距離では増えた体重は落ちないが・・・。
それにしても今年は暖かい。去年は雪の六甲山頂で正味やばいなと思うくらいの寒さだったのが嘘のよう。既
に汗だく状態だ。
上佐曽利で少憩の後、西谷地区の中心部を南下して境野で右折、境野大池の横を通って林道を突き当たりまで
行く。

この林道に入るのは7−8年ぶりだろうか。ところどころしか覚えていない。MTBで山を走り始めて5−6
年は、一度走った山道は総て頭の中にインプットされていたものだが、もう15年もやっていると、頭の中に
収まりきらず、常に新鮮な状態で走れる。
せっかく丸山のすぐ近くまで来たのだから、丸山にも登ろうと、立入禁止の鎖の手前で右に折れ、途中適当な
ところから見当を付けて、がむしゃらに藪を掻き分けて登れば、いい踏跡が続く尾根筋に出る(9時04分)。
ところが丸山ではない。

丸山は今、自分が立っているところから南に見えている。西には目の前の山の背後に大岩ケ岳の頭が見え、北
西には大岩ケ岳東のCa360山が見えている。このまま今歩いている踏跡を辿れば大岩ケ岳に行ってしまう。
どこでどう間違えたのか。
間違えて登った尾根筋から
大岩ケ岳の山頂部分が見える
ありゃ,南に丸山が見えるやんか・・・

とにかく軌道修正を、というわけで、見晴らしのいい尾根筋を南に歩いて、丸山の北側の林道に下る(9時2 0分)。MTBをデポした場所に戻ろうとすれば、立入禁止の鎖が目の前に現れる。この立入禁止のところを 進入しないと丸山湿原に行けなかったのを思い出す。そういえば昔一度同じように間違えたことがあったっけ。 丸山湿原から大岩ケ岳にかけての林道はきれいに整備され、以前のような薄暗さは無い。丸山の北西麓で道が 二手に分かれている。西へ行く道は整備されたハイキング道、南へ向かう地形図の破線路は誤ってハイカーが 進入しないように柵が設けてある。 が、行きたいのは柵の設けてある方、走りにくい山道を進めば、丸山湿原周回路のハイキングコースと再び合 流する(9時33分)。 湿原もこの時季は干上がっている。ハイキングコースを再びはずれ、湿原の北裾を巻くように進み、MTBを デポして黄色テープが巻いてあるところから丸山南のザレ場に出る(9時40分)。もう丸山は目の前、もの の2分も歩けば山頂に着く(9時42分)。
丸山を南側から登る丸山山頂に埋め込まれた県の1級基準点

山頂には県の1級基準点が埋まっている。雑木ヤブの山頂で展望は無い。登頂標が2−3枚架かっている。面 白いことに登頂年は違えど、登ったのはみなさん1月の若い日にち。この山は“登り初め”に向いているのだ ろうか。 南側のザレ場に戻り、景色を眺めながらおにぎりを頬張る。これから向かおうとする281三角点のある鉄塔 尾根の位置を確認したところで湿原に戻り、MTBに跨って、「湿原西周回路」と名付けられたハイキング道 を使わせてもらう。
丸山湿原西周回コースを利用して走る4ツ辻になった山道を鉄塔No180方面へ走る

ハイキング道だけにほぼ100%乗車可能のラクちんコース、やがて4つ辻になっているところが現れる。湿 原周回路は左だが、「火の用心」鉄塔No180標識に従って直進する。このあたり少し乗りづらいところが 現れるが、また連続乗車の道に変り、10時12分、No180鉄塔に到着する。 この付近に4等三角点「丸山」281.4mがある筈だが、すっかりそんなことも忘れ、シングルトラックの 連続乗車に酔いしれる。1本北にも同じように北東から南西に並行に走る山道があるが、この道も乗車率は高い。 と、正面から単独マウンテンバイカーがやってくる。挨拶をしてすれ違う。正月早々北摂の山の中でマウンテ ンバイカーに会うとは・・・。地形図の破線の道は尾根を通っているが、実際の道は谷筋に下っていく。 巡視路は小川を渡ってNo179鉄塔へ向かうが、渡らずそのまま直進する。道幅はだんだん狭くなり、やが て川を何度も渡り返す道になる。この道は結局、合計で9回渡り返すことになる。水量はさして多くないので、 いずれもどうにか濡れずにクリアできる。
No179鉄塔への分岐は見送って直進9回目の小川越え

9回目の渡り返しが終ると再び連続乗車の山道になる。239.8山の北側を走るあたりはぬかるんでいるが、 やがて浄水場の建物が見え始めると山道走りももう終わり。東山橋に着く(10時45分)。 橋の上でマウンテンバイカーが休んでいる。途中で出会った人のようだ。フルサス・バイクでかなり本格的に 走っていらっしゃるようで、MTB暦10年とか。私と同じように夏はロード、冬はMTBの“年がら年中ラ イダー”のようだ。ひとしきり話をしたところで、お先に出発する。 いやあ、今年は新年早々いい走りができた。昨年のラストランの時は足が全然動かなかったが、今日は余力十 分、道場駅を横目に武庫川沿いを走り川下川ダムへ。玉瀬、切畑と走り継いで鳥脇から十万辻を越えると最後 は豪快なダウンヒル。MAX61km/hで突っ込めば、前を走るクルマに追いついてしまい、あとはだらだ ら走行で帰宅した。       (本日の走行距離64km) 2007年1月8日(月)柏原/柏原八幡〜高八山(2.5万図 柏原)   荒れ狂った低気圧も遠ざかり、3連休の最後になってようやく走れるようになりました。今日は“自転車初詣” を兼ねて、昨年暮に雨のため途中で引き返した柏原へ向かうことに。 午前6時58分、ロードでスタートする。正月休みと3連休の間に重たくなった体を今日の走りで少しは軽くし ておかないといけない。赤坂峠へ上り始めでいきなりベスト体重+3kgの現実を思い知る。まあ、原因が判っ ているので開き直って走るしかない。 気温1℃の新三田を過ぎ、古市で水分補給、陽が差して暖かくなってきた鐘ケ坂トンネルを越えて、柏原駅前に 着く(9時12分)。 柏原の町には何度か訪れているが、まだお参りしたことがない柏原八幡に詣で、ついでに背後の山をちょこっと 登ることに決める。柏原八幡神社のある森は入船山というらしい。♪出船 入船 別れ船 あなた乗せない 帰 り船♪ の入船である(何でこんな歌謡曲の歌詞が口をついて出てきたのかはわからない)。 鳥居の前に立って写真を撮ろうとしていたら、ボーイスカウトの一団が現れ、なにやらわいわいやっていたな、 と思ったら一斉に八幡神社の階段を走って登り出した。さすがに子どもは元気だな、と思いながらあとから登っ ていくと、みんな途中でへばっていて、結局最初に拝殿の門をくぐったのは私だった(8時24分)。
柏原八幡神社本殿三重塔

拝殿の前を通り、三重塔の石段を登ると、左手に鐘楼がある。三度撞くと厄除けのご利益があるとか書いてある。 昨日門戸厄神へ参ってきたので、厄除けの神さんが喧嘩してもいけないと思い素通り。三重塔の裏手に回って、 舗装路に降りる。 地形図の破線の道を行く。無住の寺の横を通り、水道施設のような建物を過ぎると、いつもの丹波の山道に変る。 清水山へ向かうルートであるが、今日の予定はその手前のCa330m高八山まで。 三重塔から12−3分で山道の左脇に4等三角点が現れる。点名「藤の目」243.3mである。「譲権現」と いう別名を持っている。「譲権現」という点名はまた別にある。いずれも譲葉山系の山域であることを示してい るということだろう。
4等三角点「藤の目」高八山山頂

さて、藤の目を過ぎると山道は急になる。南東側に譲葉山系を眺めるビューポイントも出てくるが、逆光なので 写真は撮れない。そうこうしているうちに高八山の山頂に着く(9時47分)。何の変哲もないヤブ山で北側の 端に行くと、樹幹越しに清水山山頂の反射板が見える。 昨日の雪の影響か、周囲は湿っているので早々に山頂を引き上げ、三重塔北の舗装路から氷上酒販の前に下り、 五社稲荷の境内を散策してロードをデポした柏原八幡の駐車場に戻る(10時14分)。
稲荷社(五社稲荷)レトロな街並み神戸新聞丹波総局

ほぼ1時間のお散歩である。柏原の懐かしい街並みをブラブラ走りながら石生に向かう。“丹波のたぬきさん” から一見の価値あり、と勧められた鳳翔寺のツガを見に行く。いい調子で走っていたら水分れの交差点まで来て しまい、水分れ公園に寄ってから鳳翔寺に行く(10時37分)。
鳳翔寺のツガ

見事なツガである。高さ31m、目通り周囲3m、県下一のツガの巨木だとか。境内は狭いが西の眺めは抜群で ある。新年早々いいものを拝ませてもらった。天気も上々、気分も上々だ。R175を野村まで走り、栗柄峠越 えで帰路に着いた。         (本日の走行距離135km) 2007年1月13日(土)六甲/魚屋道〜最高峰〜三国岩〜山田道(2.5万図 有馬、神戸首部)   年に何度か訪れる六甲。メインルートを外れるとハイカーも少なく快適なMTBワ−ルドであるが、特に冬場の この時季はMTB天国といっても過言ではない。日の出が遅いこの時季、放射冷却の効いた早朝から走り出す苦 痛を伴わず、簡単に山場に入れる六甲は阪神間に住む自転車乗りにはありがたい存在である。 6時53分、出発。R176を北六甲台まで走る。最近MTBにあまり乗らないものだから舗装路を走ると重く てしょうがない。気温0℃の赤坂峠を越えると、明治橋で左折、ゆっくりと有馬川に沿って北上、峠堂のコンビ ニで食料調達をして、温泉街を抜け、いつもの“虫地獄”入口に着く(7時58分)。
魚屋道登山口

最近MTBの時は定番になった魚屋道から六甲最高峰を目指すコースである。昨年正月のように雪が半凍結状態 になっていると大変だが、今年はそれほど雪も無く、マイペースで「押し」も混ぜて進めば、まずまずの乗車率 でそのうち一軒茶屋の前に出る(8時51分)。 10人くらいの中高年のハイカーの一団が、トイレの順番を待ってがやがややっている。一体何時から登り始め たのだろう、お元気なことだ。せっかくここまで来たのだから、最高峰には登っておかないと。8時56分、六 甲最高峰到着。今年1回目。
もうすぐ六甲山頂です今年は穏やかな六甲山頂

気温は−2℃だが、風も無く、穏やかな日差しに包まれて気分が落ち着く。少し霞んでいるが、肉眼では大野山、 天上畑など北摂北部の山々まで見渡せる。 少し休んでから登山道を通ってドライブウェイに下り、記念碑台方面に向かう。最初はハイキング道をトレース していたが、何度もドライブウェイを横断しているうちに面倒くさくなりドライブウェイを走る。どこでも好き に走れるのがMTBの魅力だ。
丁子ケ辻ダイヤモンドポイントからシングルトラックに入る

最初は摩耶山方面の未踏の山にダイレクトで向かう予定だったが途中で予定変更、丁子ケ辻で北に走り、ダイヤ モンドポイントに(9時31分)。残念ながらやはり霞んでいて展望はよくない。この付近は日陰になっていて 雪が残っており、しかも風があってじっとしていると寒い。 ここからシングルトラックに入る。六甲のシングルトラックはどこも乗車率が高くて気持ちがいい。いかにも裏 六甲の植生といった感じの山道を走ると林道に合流、少し走って三国岩に着く(9時47分)。
三国岩岩の上はこんな感じ

高さ5−6mの4段重ね餅のような形をした岩である。横から岩の上に上がれる。岩の上は平坦で広い。展望は あまりよくないがお腹も減ってきたので、岩の上で陽だまり軽食タイムとする。しっかりと食べたところで、岩 の裏から林道に出、今は廃屋となっている建物の裏から802.5m3等三角点を探して最高部あたりをうろう ろするが、胸までの高さのクマザサで発見できず(三角点の点名は同じ読みだが「三石岩」と書く)。MTBを デポした場所に戻って林道を走り、どこぞの別荘の裏からドライブウェイに出る。 本来の目的地へ向かう。六甲山牧場を見て摩耶山方面に向かう。調子に乗って走っていたらオテル・ド・マヤの 前まで来てしまった(10時24分)。今から軌道修正して別の山に向かうのはしんどい。再び六甲山牧場分岐 まで戻ると、森林植物園まで走り、山田道を辿って谷上へ(11時07分)。 あとは一路舗装路を走って帰路についた。
山田道に入る

       (本日の走行距離 72km) 2007年1月20日(土)北摂/見比峠〜大谷T(2.5万図 木津)   雨が予想された週末だったが直前に好転、今週末も走れるということで、とりあえず北摂西半周周回のトレーニン グコースを走り始める(6時54分)。どんよりとした曇り空で薄暗いが、そのお蔭で寒くはない。 去年のことを思えば今年は本当に走るのがラクだ。なによりも寒さに挫けなくて済む。走り出しちょっと突っ込み すぎたので、杉生あたりから吹き始めた向い風も相俟って徐々にスピードダウン、泉郷峠(8時40分)、天王( 8時53分)と通過、はらがたわ峠で折り返す。 羽束川沿いに籠坊、後川上と下っているうちに、どこかまだ行ったことの無い山に登ろうと思い立ち、道端にロー ドを停めて、ウェストバッグの中を探す。出てきたのは「木津」の地形図1枚。これから向かう方面でどこか適当 なところはないかにらめっこしていると、地形図を広げて持つ左手親指の先に436.5m三角点の山に目がいく。 点名「大谷T」である。小柿山の南西、見比峠の西約1kmにある山で南西にのびる尾根は小野まで続いている。 大谷は字名。行き先が決まったところで再びロードにまたがり、スルスルっと舗装路を南下、激坂を上り見比峠に 着く(9時31分)。
見比峠から大谷方面を眺める気持ちのいい林道が続く

西に大谷が見えている。地形図の実線の林道を行く。地道なので「押し」て歩く。北摂らしい冬枯れの雑木林の林 道歩きが始まる。地形図に無い林道を右に見送り、800mほど進んだところで左折、林道の鞍部に着く(9時5 8分)。
鞍部。ここから右の斜面を登るCa400山手前は激斜面の登り

鞍部にロードをデポし、仕度を整えて南の尾根に取り付く。尾根には踏跡がある。雑木林の疎林が続くいい小径で ある。10分も歩かないうちにCa370コブ、植林帯を横目に激斜面を登ってCa400山に着く(10時16分)。 あまり歩く人もいないのだろう。若干ヤブが煩くなる。南西に下り、標高差80mを一気に登り返せば3等三角点 の埋まる山頂に着く(10時33分)。北方面に展望が開けている。峰ケ畑から扶養ケ岳への山並み、662山か ら三国ケ嶽への山並みが美しい。西を眺めると千丈寺山が指呼の間だ。東は樹幹越しに大船山の先端部分がのぞい ている。
山頂の3等三角点大谷山頂から峰ケ畑方面の眺め大船山も少し見える

太陽が顔を出し暖かくなってきた。山頂で暫く憩って下山にかかる。南西に下り、次のCa440山との鞍部から 雑木林斜面を適当に北西斜面を下り、炭焼き窯跡から踏跡を辿って麓の村に下りる。 集落が見えたところで倒木の嵐と深いクマザサのヤブが現れるが下りなので大したことはない。但し逆ルートだっ たら山に登る気は起こらなかったかも知れない。
乙原側に下山

集落を抜け明るい地道の林道を西に歩く。溜池が現れる。はっと息をのむほど美しい。対岸に赤い鳥居と祠が見え る。北摂らしい優しい風景に心が和む。誰も知らないようなところで、こんないい風景に出会えるなんて・・・。
静かに佇む池堰堤から大谷を振り返る

溜池の対岸に回りこみ、祠にお参りして先を行く。ロードをデポした鞍部まで林道が続いていると思っていたが、 地形図どおり山道に変り、鞍部手前で林道に合流する。この林道はどこへ続いているのだろうか。 鞍部でロードを回収して見比峠へ戻る(11時37分)。さあ、いつものトレーニングコースに戻ろう。        (本日の走行距離 108km) 2007年1月27日(土)北摂/永沢寺〜青野ダム+城ケ岡(2.5万図 藍本)   昨夜の雨もすっかり上がり、外は春のような暖かさ。今日も先週に続きいつものトレーニングコースを走りながら 未踏の山を訪れることに。 6時50分ロードで出発。路面はまだ濡れているが問題ない。清荒神は1年で今日が一番の参拝客が訪れるとあっ ていきなり交通渋滞に巻き込まれる。その後も走りやすくなったり、そうでなくなったりの繰り返しが続き、笹尾 のコンビニでおにぎりを調達して北上を続ける。 西から向い風が吹き始めた。久しぶりに西峠からの下りを楽しもうと思っていたのに、向い風ではスピードも上が らず、すっきりしないまま後川奥から永沢寺へ向かう九十九折りの上りに入る。 この坂道は何度走っても辛い。思いっきり軽いギアで石仏が鎮座する永沢寺、母子分岐に辿り着く(9時05分)。 コンビニで買ったおにぎりを食べる。これで荷物は軽くなっかたかな。あと少しだけ上ればしばらくは下りだ。 木々に覆われた暗い林道を抜けると突然視界が開け、冷たい空気に包まれた永沢寺に着く(9時17分)。この時 季に永沢寺周辺で積雪が見られないなんてやっぱり異常だ。
久しぶりの永沢寺(勅使門)

下り区間に入る。いっきに母子に下り、青野川沿いのワインディング路を爆走する。道路脇の岩をくり抜いて石仏 が祀ってあったり、尼ン滝など見どころもあるのだが、いつも気がついた時にはダム湖まで下ってしまっている。 末吉橋を渡り9時50分、ダム管理事務所に到着。自販機で飲み物を調達して先を行く。 本日のお立ち寄りポイントは城ケ岡。地形図にもその名が記載されている標高330mの小さな山である。地形図 を見て、ダム管理事務所からのカーブの数を頭に入れ、南に向かう林道入口に(9時58分)。 林業会社の私有地か鎖が渡されている。もう車が通らなくなって久しい林道は草が伸び放題である。入口の脇にロ ードをデポし、林道を歩き始める。道幅は4m幅くらいか。少し登ったあと緩い下りになる。分岐が現れるが歩き やすい右を行く。歩き初めてから15分でT字路に着く。
城ケ岡も目の前に見える

左手に有馬富士、右手にはこれから登る城ケ岡が屹立している。広い林道はやがてよく歩かれた山道に変わる。1 0時20分、鞍部に着く。城ケ岡の北面直下である。
城ケ岡北の鞍部

城ケ岡に向かって山道が付いている。よほど気の短い人間が付けたのか、激斜面の一直線登りである。両手両足総 動員だ。私も回りくどいのは嫌いな方なので歓迎だ。標高差がそれほど無いので10分もすれば見晴らしのいい露 岩の横を通って頂上である(10時30分)。
城ケ岡山頂

NO『229』の切り株が中央にある他、登頂標が1枚だけ架かっている静かな山頂である。城ケ岡の名が示すと おり、山城の名残か、平坦面が段々になっている。この砦への正式ルートはどこだったのだろうか。藪っぽい山頂 を後に、登って来る時、眺めがよさげだった東端の露岩に移動する。
東の露岩からの展望(有馬富士、羽束山方面)東の露岩からの展望(三田北部の山々)

東方面の展望が素晴らしい。少しもやっていて視界は良好とはいえないが、有馬富士、羽束山、花山院、飯盛山な どが間近に、広照寺山、寺山、から大野山、北は峰ケ畑、南東に見えるビル群は三田の中心街だろうか。そして更 に奥にうっすらと六甲連山が屏風のように見えている。こんなビューポイントがあるのなら、おにぎりはここまで 我慢すればよかったかな。 暫く景色を堪能してデポ地に戻る。益々西風が強くなってきた。千丈寺湖の南半分をぐるっと周回してR176へ。 あとは追い風でラクラク帰還した。  (本日の走行距離 100km) 織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。

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