山を駈ける風になれ2004年 1月号
2003年12月7日(日)中/浅香山 (2.5万図 中村町)
ここのところ週末になると天気が崩れる。昨日の雨は上がったが冬型の気圧配置で今年一番の寒さになるという。
いじけそうになる中、勇気を振り絞って走り出すことにする。今日の目的地は山頂近くまでロードで走れそうだ
ということでチョイスしたものである。
西〜北西の風が強いとの予報、行きは向い風だが、その分帰りは追い風ということ。帰りのラクちん走行に期待
して6時30分、家を出発する。
走り出してしまえばどうということはない。おまけにそんなにいうほど寒くない。西風も赤坂峠を越えるまでは
大したこともなく、まずまずのスピードで走っていると三田市街地への入口、宅原の交差点で事故のため県道三
田西脇線へ迂回させられてしまいR176に戻るのに随分タイムロスをする。
おまけにいよいよ向い風は強くなり、久しぶりに1時間半以上かかって古市に到着、水分補給をして篠山、大山
口、谷川と走りついで小野尻峠の上りに入る。オーバーペース気味で走ったのが祟ったか、峠の上りで失速する
も何とかクリア、浅香山の登り口である県立北はりま養護学校前に着く(9時35分)。
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正面に今日の目的地、浅香山を臨む |
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朝日を背に受けて浅香山山頂の中継塔が光っている。養護学校の裏を回りこんで付けられている林道を上る。地
形図では実線の道。地道の林道だとばかり思っていたら簡易舗装路である。落葉や木の小枝が堆積する道だが、
39×21でグイグイ上れる。路面が濡れているのでダンシングで上っていたら何度かリア・タイヤが空回り、
シッティングに切り替える。
頂上まであと500mというところで地道に変わる。地形図では破線の道だ。もしかして、という期待を抱いて
いたのだが残念。しかし、頂上まであと僅か、せっかくここまで連れてきた相棒をデポしていくに忍びなく、最
後は連続して現れる階段を担いで登り、NHKの中継塔などが立つ山頂に押し上げる(9時58分)。
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山頂まで500m、相棒のロードを連れていく | 山頂にはNHKの中継塔などが立っている |
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真ん中に3等三角点が埋まっている。古めかしくって威厳があって何だか大きく見える。木々が伐採された山頂
は絶好の展望台、西は笠形山だろうか、堂々とした播州の山並が続いている。北西には妙見山、東や南方面の展
望もいい。
陽だまりで20分ほど軽食タイムを摂る。北に移動すればシダ藪になるが、踏跡といえなくもない。しかし今日
はロード、林道を戻る。途中、大きくカーブするところに分岐がある。浅香山北北東1kmのところにあるお寺
に続く地形図の破線路のようだ。しかしロードを担いでヤブ漕ぎも“怪しい”のでそのまま下山する
(10時35分)。
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眺望良好、浅香山山頂 | 山頂から西、播州の山々を臨む |
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北から追風を受けて気持ちよく走り出す。中村町を越えて左折、東安田を通過して峠越えをすれば黒田庄、中央
橋を渡って加古川線沿いに南下する。調子よく走っていたら前方の交差点に停まっているパトカーと多くの住人
が見える。
また事故か?そう思いながら走っていくといたるところ県道の両脇に住民の姿が見える。警官の姿もちらほら。
何だ?小さな起伏を越えて走り続けていると解答がやって来た。先導車に続いて年末の都大路でよく見るユニフ
ォームに身を包んだ西脇工業の選手が走ってきた。先導車は「先頭を走りますのは○○中学出身の○○君です」
とアナウンスしている。マラソンをやっていたのだ。(比延のあたりには『日本のヘソ・マラソン』の幟がたく
さん立っていた)
さあ、こちらも気合を入れて走ろう。北西の風になる筈が南西の強風に変わり、苦戦を強いられる箇所もあった
が、県道17号線を自己最速で走りきり、13時半帰り着いた。
(本日の走行距離152km)
2003年12月13日(土)城崎/大師山(納山会) (2.5万図 城崎)
今日のは山歩きといえるのだろうか。レポートを書くのも憚られる本日は、わがヤブ山歩きの納山会。今年は城
崎の超低山、大師山(231m)に登りカニを食べて温泉に浸かって1年を締めようという計画、JRの『かに
カニ日帰りエクスプレス』を利用して城崎に行くことにする。
JRに予約をしてからスケジュールを立てると先にカニ+温泉をこなさないと無理ということがわかる。腹いっ
ぱいカニを堪能して、温泉に入ってから山に登れるか、という試練?に立ち向かわなければならなくなったわけ
である。
本日のメンバーを紹介しよう。前回1駅行き過ぎてから集合場所へ戻ってきたコンパス姫、そして先月1年1ヶ
月ぶりに復帰となったミスBの2人、結局先月と同じ顔ぶれになった。
8時40分大阪駅発の『かにカニ北近畿1号』に乗り込み城崎に向かう。大阪は朝から快晴、だが近畿北部は雨
の予報、どこから天気が変わるのだろうといいながら山歩きというより日帰り旅行を楽しむ。西に雪を被った山
々が見えはじめると城崎も近い、そうこうしているうちに終点城崎駅に着く(11時39分)。
いい天気だ。駅前で写真を撮ってお迎えのバスに乗りホテルヘ。受付で手続きをすれば、なんと4人分の食事を
用意しているという。直前にヒウラッチが所用で参加できなくなりキャンセルをしたのだが、連絡がJRからホ
テルに入っていなかったようで、結局、3人で4人分のお料理を頂くことになる。当然誰も異論はない。ラッキ
ー(^.^)v
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お料理を前に(ホテル・ブルーきのさき) | どう、美味しそうでしょ(^.^) |
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カニ雑炊もできあがりました | カニ雑炊、どうぞ(^.^)
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大広間に入ってから雪起こしの雷とともに霰が激しく降り始める。今年初体験、急激に気温が下がったのか、窓
ガラスが曇って外が見えなくなってしまう。
写真のような感じで食事はすすみ、もうこれ以上食べられません、というくらいの食事をほぼ完食(もともと量
が多い上に3人で4人分を食べるのだから満腹)、続いて温泉に(ここは写真なし(^^ゞ )。15時という制
限時間ギリギリまでほっこりしていた2人と慌しくホテルを出、送迎バスで再び駅前へ(15時15分)。
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城崎はやっぱりこの景色だよね |
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さあ、形だけでも山に登るぞ、と歩き始める。といっても今日は土の道を歩くことはないので全員山歩きの格好
はしていない。ともすれば道の両脇に並ぶ土産物屋や鮮魚店に足が止まりかける2人を促して大師山ロープウェ
イの乗り場に向う。
また時雨てきた。枝垂れ柳の続く温泉街を丹前に下駄、旅館の名前の入った傘を差した泊り客が足早に通りすぎ
ていく。6年前に自転車ツーリングの途中で1泊したことがあるので大体の地図は頭の中に入っている。
駅から20分でロープウェイの乗り場下に到着、100段近い階段を登って乗り場に着く。これが今日一番の登
りかも知れない。15時50分発のロープウェイに乗って山上駅へ。駅舎の上に作られた展望台に上がる。本日
の最高点。ここでも記念写真を撮る。完全に観光客気分。
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大師山山頂(展望台にて) | ロープウェイの山上駅からは城崎の町が俯瞰できる |
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展望台を下りて温泉寺奥の院へ向おうとしたところでまたもや雪起しの雷鳴が轟く。北の空が真っ黒だ。またひ
と霰くるかも知れない。雷注意報が出ればロープウェイが止まるかも知れないとロープウェイの職員のおじさん
がいうので乗り場に戻って下界に下りる(16時20分)。
本日の山歩き、距離にして数十m、時間にして数分。ま、こんなことあってもいいか、と自分に言い聞かせなが
ら、ガス灯に明かりが燈った、時雨れる温泉街を土産物屋を冷やかしながら駅へと歩いた。
2003年12月23日(火)北摂/西半周周回 (2.5万図 福住他)
泉郷峠、後川奥から曽地奥に抜ける峠を越えて日置の寺山から続く山並みを歩く予定で出発する(6時45分)。
先週土曜日の積雪がどれくらい残っているかが心配されるところだが、雪があったらあったで雪遊びと割り切っ
て走ればいい。とにかく土日2日間とも走れなかった(土曜日、積雪。日曜日、凍結=共に家の前が)のでなん
としても走りたい。
そんな気持ちが先行したのか、序盤はなかなかいい走りだったが、次第にペースは落ち着き、最初の水分補給ポ
イントである杉生までくるといつもより若干遅め(8時03分)。たっぷり休んで杉生新田への上りにかかる。
それまで道の両脇に少しだけ見え隠れしていた雪の量が増え始める。西軽井沢のバス停を過ぎて高んぼを正面に
見る上りに入ったところで写真のような積雪になり、リア・タイヤが空転を始める。
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ついにリア・タイヤが空転し始めた(杉生新田への上り) |
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雪が融けて流れ出した水が固まって氷になっている。歩けばツルツル滑るがゆっくりペダルを回せばどうにか乗
れるから不思議だ。いつもより5分ほど余分に時間をかけて上りついた杉生新田は一面の銀世界(8時24分)。
10年ほど前はよく目にした光景だが、最近は暖冬の影響でこういう景色を目にする機会がなかった。いろんな
アングルで写真を撮って泉郷峠への上りにかかる。
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杉生新田は雪景色 | 上りは汗だく・・・(泉郷峠手前で) |
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いちだんと道を覆う雪の量が増す。とはいえ不思議なものでロードでも上りはなんとかこなせる。峠手前で“絵
になる景色”を写真に収め、峠を越えたところで「下車」する。只今の気温マイナス5℃。
最初に現れる右カーブの急な下りは半凍結状態、おまけにブレーキ・シューの周りについた雪が凍って制動不能。
いつもなら1分程で下り切ってしまう坂を時間をかけて歩いて下る。雪の回廊を歩いているような気分にさせら
れる光景である。
ようやく籠坊温泉−天王の分岐に出る。ゆっくり走りながらブレーキ・シューの周りについた氷が落ちてくれる
のを待つ。が、気温が低いせいかなかなか制動力が戻って来ないうちに籠坊温泉の北斜面側の道に入ってしまう。
ときおり車が抜いていくのが怖い。なにしろリア・タイヤはときどき右に滑るし、ブレーキはまともにきかない
し、ほとんど曲芸状態だ。
9時10分、杉生新田から43分かかって後川上に着く。ふだんなら20分もかからないのに。ドライブインの
前の日当たりのいい場所にロードを置き、氷が融けるのを待ちながら休憩する。10分ほど休んだところでよう
やく制動力が戻ってきた。
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こんな急カーブの下り、乗れるか! | ようやく後川上まで下ってきました |
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当初予定ではここから再び曽地奥へ峠越えだが、泉郷峠の比ではないことは歴然なので、いつもの周回に切り替
えて羽束川沿いを木器まで下ることにする。途中のコンビニで買ったサンドイッチは先日登った山の麓にある普
光寺(宝塚、長谷)の境内で(10時20分)。
南向きの境内に設置されたベンチに座って食べるとポカポカ暖かく、小春日和を満喫といった面持ちだ。目の玉
も凍るほど寒かったのはいつのことだろうと思えるほどの気温の差。あとはゆっくり流しながら帰途についた。
(本日の走行距離 96km)
2003年12月28日(日)三田/木器城山 (2.5万図 木津)
先週に続き今週末も寒波襲来、どうなることかと思ったがそれほどの寒波でもなく、今日は暖かくなるという予
報につられて再度、後川奥から曽地奥に抜ける峠を越えて日置の寺山から続く山並みを歩こうと出発する
(6時46分)。
確かに朝の気温は先週ほど寒くない。プラスだ。川西能勢口回りで県道を北へ。万膳に新しくオープンした根木
猪肉店(同店は北摂の冬の風物詩として有名)を横目にみながら北上を続ける。雪も無く軽快に走って杉生に着
く(8時02分)。
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樹氷の県道川西篠山線(杉生新田) | 雪景色(籠坊温泉) |
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杉生を過ぎると周囲の景色が変わりだす。道路上こそ塩化カルシウム(早い話が凍結防止剤)のおかげでいつも
と変わらず走れるが、積雪量は先週以上、見事な樹氷のトンネルを潜りながら杉生新田に着くと、またまた雪の
泉郷峠を乗車して上り、下車して下って天王−籠坊分岐に。
ところが何と今日はこの道に凍結防止剤が撒かれておらず、“恐怖の”ノン・ブレーキ走行で温泉街に入る。エ
ンジンがかからず道の真ん中で斜めに停まっている軽トラをかわしながらも走り続けていたが、ブレーキ・レバ
ーを握る手が疲れてきたので出合橋を渡って「かじかの里」で休憩する。
見事な雪景色である。昨日、かなりの新雪が降ったものと見える。まるで雪国に来たような錯覚を覚える。雪景
色をデジカメに収め再び出発、徐々にブレーキの“効き”が戻り出せばスピードも出せるようになる。9時05
分、後川上に到着。
これほどまでに積雪が多いとは予想していなかったので、またしても行き先を変更する。三国ケ嶽の向うに鮮や
かな水色の空が広がってきた。南に下れば天気はよさそうだ。『木津』(地形図の図福名)を広げ、木器にある
城山(244.7m)という超低山に登ることにする。
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三国ケ嶽(後川下より) | 木器の城山全景 |
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すっかり乾いた道を快走、木器亭横の自販機で飲み物を補給、山田橋を渡って農免道路に入り、すぐのところを
右へ曲がる。1軒の農家に入りそうになるところで、左に地図に無い溜池を回りこむ山道に入る。
城山にむかって階段がついている。ロ−ドをデポし(9時55分)、歩いて行くと六地蔵、そして墓場が現れる。
中央の墓は正徳年間(1711年〜1715年)に立てられたもののようである)。墓の裏から浅い谷状の雑木
林を抜け鞍部に出るとかすかな踏跡が付いている。踏跡を辿って短い急斜面を登ると、明らかに人の手で作った
と思われる堀切りが現れ、一段越えると南北に細長くなった平坦面に出る。城山山頂である(9時58分)。
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三角点のある山頂 | 南にははっきりとした堀切が残っている |
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中央には4等三角点が埋まっている。城山というからには砦のようなものがあったのだろう。南の羽束山と連絡
を取り合う中継基地があったのかも知れない(地形図では無名だが三角点の名前は『城山2』という)。
疎林越しに羽束山を眺めながら軽食休憩を摂った後、この平坦面の南東端まで歩いてみる。こちらの方はもっと
はっきりした堀切りがある。堀切りに下り、下山路を探ろうとしたがどうやらなさそうである。
仕方なく山頂に戻り、元来たルートを辿って下山する(10時15分)。本年締めくくりのラスト・ランも雪に
阻まれて目標達成とはならなかったが、12月に雪遊びは8年ぶり、とプラスに解釈して南から暖かい風が吹き
出した年末の北摂をあとにした。
(本日の走行距離 97km)
織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。
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