山を駈ける風になれ2005年 4月号
2005年3月6日(日)氷上/霧山〜権現山分水嶺縦走(2.5万図 黒井、柏原)
去年から走ろうと思いつつ持ち越しになっていたのが今日のコース、啓蟄を過ぎたというのに強い寒気が流れ込
んで真冬なみの寒さになるという。雨ならノー・サンキューだが、雪ならそれもまた一興と6時21分、ロード
で出発する。
先週に続き、スピードが上がらないまま赤坂峠を通過すると徐々にペースも上がり、珍しく“信号運”もよく7
時48分気温0℃の古市で水分補給を済ませ、8時35分柏原を通過、8時47分霧山の麓の市辺に着く。
まずはコンビニで食料調達、村の中の道に入り、登山道が整備されたという二宮神社の境内にロードをデポ、仕
度を済ませて登りにかかる(9時03分)。
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市辺のコンビニから霧山を見る | 登山口のある二宮神社 |
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はじめ植林帯の中を真直ぐに付けられたハイキング道は7分ほどで、雑木の尾根筋に出る。ここからもほとんど
一直線の登り。ぐいぐい標高が稼げるのでいいのだが、宝塚から爆走してきた足にはちょっとこたえる。
露岩を縫うように登るうちに背後の展望はどんどん開けて、やがて傾斜が緩んでくれば雪が残る霧山山頂に着く
(9時26分)。
山頂には地元の方が整備された標識が立っている。少し角が欠けた三角点はその横に埋まっている。西面が伐採
され、正面に雪を頂いた篠ヶ峰が美しい。暫く景色を眺めながら軽食休憩。
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ハイキングコースの途中にある 岩場から氷上の町を眺める | 整備された霧山山頂 |
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少憩の後、分水界尾根を辿って権現山に向かうことにする。道標が整備され、磁石の出番なし。気持ちのいいほ
ぼ水平な尾根を10分も歩かないうちに天王坂分岐に。右に折れて旧氷上・春日町界尾根を行く。
本天王坂を過ぎると小さなアップダウンをこなし市部坂、No102鉄塔をくぐり一つコブを越えれば権現山(3
49m)最高点(北のコブ)に着く(10時07分)。
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マイクロウェーブ反射板のある権現山山頂 | 権現山最高点
(電電公社のマークの入った石柱が埋まっている) |
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マイクロウェーブの反射板の裏手に電電公社時代のマークが入った石柱がポールと共に埋まっている。ここから
も市辺へ下りるハイキング道を作ろうとしているようだが、まだ出来上がっていない。更に南へ歩く。
南側のコブとの鞍部に「権現山」の標識。更に直進すると愛宕神社の社が現れる(10時20分)。松葉の落ち
葉でふかふかの小広い境内があり、南端の一角に巨岩が突き出している。こわごわよじ登って岩の上に座ると、
氷上・石生・柏原の町々を眼下に一望できる。天狗になった気分が味わえる。
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愛宕社 | 愛宕社の境内の南にある展望抜群の岩 |
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再びこわごわ下りるとスポーツドリンクで喉を潤し、さきほどの鞍部まで戻る。分水嶺を石生城山まで縦走する
道が続いている。
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市辺への下山路の途中から 雪を頂いたカヤマチ山 |
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途中で市辺方面へのコースを辿ってU字形の山歩き完了(10時39分)。「大崎峠越え」というルートだった
らしい。だいぶ北風が強くなってきた。7−8分歩いて二宮神社に戻ると約80kmの帰路スタート。
強烈な横風に悪戦苦闘しながらも春日町回りで軽快に栗柄峠を上りきる。篠山市内が近づいたところで、ABC
マラソンによる交通規制にひっかかる。結局、迂回して裏道を抜けたりしたため予定より5km余分に走る。久
し振りの150kmランとなった。
(本日の走行距離150km)
2005年3月12日(土)六甲/打越山〜荒地山縦走(2.5万図 西宮、宝塚)
寒の戻りというのだろうか。昨日までの陽気は去り、また冬が戻ってきた。今日は芦屋のロックガーデンの奥に
広がる表六甲の前山を西から東へ縦走するプラン。
昨夜の雨でまだ路面が濡れている中出発する。今日は勿論MTBである(6時20分)。少しでも交通量の少な
いところを走ろうと、仁川から時々お散歩コースで使っている関学前−甲陽園−夙川と走って国道2号線に出、
あとは一路西へ。住吉川の手前、田中の交差点で右折(7時03分)、広い道を道なりに進み住吉川に架かる橋
に着く。
白鶴美術館が昔ながらの佇まいを見せている。しかし、周囲を住宅地に囲まれてしまった。ここ住吉川上流は私
の山遊びの原点ともいえる場所である。小学校5年から4年間、御影に住んでいた。週末になると友達と、今の
西岡本の高級住宅地が立っているところにあった、御影石の採石場と、その南端にあったヘルマン屋敷跡でよく
遊んだものである。
当時われわれ悪ガキ仲間の間では、ヘルマン屋敷は旧ドイツ軍の見張り台だったということになっていたと思う
が真相のほどはわからない。たった1枚アルバムに廃墟となったヘルマン屋敷をバックに撮った写真が残ってい
るきりである。神戸空襲でかなり爆撃を受けたものと思われるが、それでも中世の城のような威厳をもった屋敷
跡であった。
さて、そのヘルマン屋敷跡にできた西岡本のお屋敷街を上り、“日本山妙法寺”のゲートの横から私道に入り、
インナー×ローでも前輪が浮きそうなくらいの急坂を上って妙法寺の境内に着く。境内は立入禁止なので、その
まま本堂の前を通過、西側から回りこむように山道を登れば、それはもうハイキングコース、すぐに平和仏舎利
大塔の建つ十文字山(268m)に着く(7時38分)。
どういうわけかヤマザクラがもう満開である。十文字山を過ぎれば快適な連続乗車のシングルトラックになる。
若干道がぬかるんでいるので、あまり飛ばすと自分の背中に泥を跳ね上げることになるが、気にしなければガン
ガン走れるラクちんコースである。
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十文字山(仏舎利塔の横で) | ガンガン走れる・・・ 舗装路の激坂が嘘のよう・・・ |
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道なりに進めば一旦西へ下り気味に振って植林帯の中へ。続いて東に振りなおしながら高度を上げていくとまた
もや水平林道が現れて、あっという間に打越山分岐に着く(8時03分)。
道標が整備されているから間違うことはない。ここで北に進路をとって、次の出合を東に折れれば乗車したまま
で打越山山頂に乗り付けられる(8時13分)。山頂部はちょっとした広場状になっているが展望はない。地図
では480mだが、山頂の標識には481.6mと記載されている。一番高いところに砂防工事の水準点が埋ま
っている。
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打越山へは右上へ | 打越山山頂・・・ 乗車したまま乗り付けられる |
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少し休んで打越峠方面へ下る。本日初めての下り。若干倒木はあるもののジェットコースターの走りが楽しめる。
すぐに打越峠に着く(8時20分)。ここでMTBを置いて七兵衛山に行く。分岐は打越峠からすぐのところに
ある。それとは書いていないが、すぐにわかる。
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打越峠 | 七兵衛山山頂 |
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ちょっと細い急な赤土の斜面を登りきったところが七兵衛山の頂上(8時26分)。南側に山名プレートと倒木
を再利用して作った展望所が設置されている。神戸の町の眺めが美しい。弁当持参ならここで昼食を摂るように
コース、時間設定をするのがいいだろう。
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七兵衛山から神戸の街並み (六甲ならではのシチュエーション)
| ほとんどこんな快走路 |
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元来た道を戻り、ハイキングコースを横池方面に走る。全般に上り基調だが、それでも乗車できる快適コース、
道標に忠実に走りすぎて、雄池に出てしまい、急な坂道をMTB担いで戻るということもあったが、雨ケ峠方面
から荒地山分岐に到着する(8時55分)。
岩の間をすり抜けるようにMTBを押しながらふと前を見るとヌタ場で一服中のイノちゃんがこっちを見ている。
でかい。座っているのにセントバーナードの成犬より2回りは大きい。一瞬ぎょっとなったが、向こうはずっと
気がついていたみたいで動く気配なし。
「こんにちは。お元気?」と声を掛けながらイノちゃんの1.5mほどの鼻先を通過する。別に接近したくて近
寄ったわけではない。ハイキングコースを進んでいったらそうなっただけだ。10mほど行ってから振り返ると、
まだヤブの中に鎮座しているイノちゃんの薄茶色い背中が見えた。
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荒地山はあれか? | なかみ山北の大岩の上から 六甲最高峰方面 |
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ここまで表六項山中だというのに誰にも出会わないなあと思っていたら、けたたましいオバチャンハイカー3人
組がちょっと離れたコースから現れる。荒地山方面を確認しようと訊くと、訊きもしないことまでいっぱい喋っ
てくれる。
「そんな自転車担いで岩梯子(荒地山の南にある垂直の岩場)は行かれへんでぇ」・・・わかってるって。
最後に礼をいって、その先にイノシシがいるよ、と言った時には再び雑談開始、果たしてボクの忠告は耳に届い
たのだろうか・・・。
露岩が増えてきた。北面に展望が広がる巨岩が出てくればもうなかみ山(536.7m)。そこからは4−5分
で荒地山の山頂に着く(9時14分)。
アカマツ林に囲まれた小広い山頂で樹幹越しに六甲最高峰が見える。曇ってきた上に少し雪まで舞い出した。寒
いのでゆっくりすることもできず、芦有のゲート方面へ下る。一旦東へ振って、すぐに北西へターンしないと岩
梯子へ行ってしまうが、分岐には標識が整備されておりノー・プロブレム。
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荒地山山頂 | 快走路も終盤に・・・ 芦有のインターが見えてきました |
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再び乗車率が高くなったシングルトラックを面白いように下っていく。前山と雖もコースの設定次第では6km
以上もシングルトラック遊びができるのがやはり六甲の大きさか。するするっと下っていくと先は激下りの階段
状になっているポイントへ。
松の木越しに芦有のゲートが見える。どうやら楽しい走りも終局ルーチンを迎えたようである。最後はMTBを
担いで川を渡ってゲート前の道へ(9時49分)。平均乗車率80%といったところか。何の花だろう。白い花
粉がいっぱい飛んでいる中、芦屋川方面目指してカッ飛んだ。
(本日の走行距離 46km)
2005年3月19日(土)篠山/白髪岳南尾根縦走(2.5万図 篠山)
白髪岳はその周辺の山を含めて何度か登っているが、南尾根はまだ歩いたことがない。今日は旧丹南町住山から
尾根伝いに旧今田町上小野原まで縦走を試みることにする。
6時17分、ロードで出発する。仕事疲れかはたまたウェート・オーバーか上りが重い。日中は気温も上がると
いうが、朝の赤坂峠は0℃、相変らず真冬なみの寒さだ。三田を過ぎるとこの時季にしては珍しい「春の丹波霧
」に包まれる。
好天が期待できそうだ。無風が幸いし、ペースも徐々に戻ると7時43分古市に着く。ここでも道路脇の気温表
示は0℃を差しているが、それほど寒さは感じない。水分補給の後、線路を渡って西へ折れ、「白髪岳登山道」
の案内標識に従って、住山地区に向かう。
地形図の「住山」という字に向かって道路が大きく右カーブするところから西の谷に入り、林道脇にロードをデ
ポ(8時05分)、仕度を整える。
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住山の集落から北西に谷を詰める | 枝尾根に出ると白髪岳が迫る |
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正面に見える南尾根まで標高差はわずかに100m、茶畑の奥から出てきたおじさんに尾根筋に踏跡はあるかと
聞けば、尾根だからどこでも歩けるという。
訊くだけ野暮というものか。更に植林帯を奥に進む。暫く道がついている。これは案外ラクに登れるのでは、と
淡い期待を一瞬抱いたが、そこは丹波の山、先週の六甲みたいなわけにはいかない。去年秋の台風23号の影響
と見られる、土砂崩れと倒木の嵐。ほとんど四つん這い状態で這い上がったところは枝尾根。シカ除けネットを
またぎ、急斜面を登って南尾根に出る(8時15分)。
少し南に振りながら登ったから地形図の標高360mラインあたりにいるようだ。少し歩けば展望ポイント。北
に堂々とした白髪岳と松尾山、西にトンガリ山、南東には御狩山、西ケ洞山、虚空蔵山が連なって見える。
尾根にはしっかりとした踏跡が続いている。軽いアップダウンをこなして434m山に着く(8時30分)。展
望はないが、松葉の絨毯が気持ちいい静かな山頂である。次に南東へ振って、クイックに登り返せばCa420
山。樹幹越しに南東麓の溜池の青い水面が春の陽光を浴びて煌いている。すっかり暖かくなった。
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434山ピーク | Ca420山南の岩場から四斗谷 後ろの山は和田寺山 |
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Ca420山の南斜面には大きな岩場があり西と南の絶好の展望ポイントになっている。これから歩く四斗谷(
371.3m)が谷を挟んで正面に小さく見えている。四斗谷の向こうには西寺山の巨体が視界を圧倒している。
踏跡は少し怪しくなるが、方向さえ間違えなければ問題なく辰巳地区と四斗谷地区を結ぶ峠に降り立つ(8時5
2分)。しっかりとした道が残っている。今は物好きな低山徘徊者くらいしか歩かないだろうが・・・。
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山中至るところでアセビの花が咲いている | 辰巳地区と四斗谷地区を結ぶ峠 しっかりした道が残っている |
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峠を縦断して南尾根を登り返す。踏跡は怪しいままだが、さりとて判らないというほどのヤブでもなく峠から1
5分ほどで開けた場所に出る。木の枝にピンクのテープがぶら下がっている。ふと足元を見やればカヤトの中に
4等三角点が・・・。危うく行き過ぎるところだった。点名四斗谷(371.3m)(9時06分)。数メート
ル先にあるコブの方が高い。
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四斗谷山頂(三角点はカヤトの中)
| 四斗谷山頂からは天に突き立つ トンガリ山が見られる |
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地形図には岩マークが続いているが、実際は小さな岩が数ヶ所あるだけである。問題なのはむしろこの先判然と
しなくなる地形である。できれば東側に降りたかったが適当な場所がなく、赤いプラ杭を目印に真直ぐ南南西に。
最後は強引な下りもあったが、突然別荘の裏手に。他所様の敷地内に不法侵入か。民家の横から下山したことは
何度かあるが、階段を使わせてもらって門から出たのは初めて・・・^^;
(本日の走行距離 104km)
織田(おりた)さんへのメールはbabrx800@jttk.zaq.ne.jpまで・・・。
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